出版社内容情報
S・J・ベネット[エス ジェイ ベネット]
著・文・その他
芹澤 恵[セリザワ メグミ]
翻訳
内容説明
英国ウィンザー城で若い男の遺体がクロゼットから発見される。晩餐会に呼ばれたロシア人ピアニストで、遺体はあられもない姿だった。事件について城では箝口令が敷かれ、警察とMI5はロシアのスパイによるものと見なし捜査するが、容疑者が50名もいて難航する。でも大丈夫。城には秘密の名探偵がいるのだ。その名もエリザベス2世。御年90歳。世界最高齢の女王が華麗に事件を解決する!英国で10万部突破、18カ国で翻訳!
著者等紹介
ベネット,S.J.[ベネット,S.J.] [Bennett,S.J.]
英国ヨークシャー出身。軍人の娘に生まれ、幼いころから世界各地を転々とする。ロビイスト、戦略コンサルタント、ベンチャー企業のプロジェクトマネージャーなどさまざまな職を経て、YA小説を書くようになり、いくつかの文学賞を受賞する。本シリーズで一般向けの推理作家に転身。ロンドン在住
芹澤恵[セリザワメグミ]
英米文学翻訳家。成蹊大学文学部卒業。多彩なジャンルの翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆのん
82
ウィンザー城で女王主催の晩餐会の翌日、ロシア人ピアニストが遺体で発見された。容疑者は城内にいた50人!捜査は難航し、女王自ら捜査…とは立場上難しい。秘書官補ロージーが女王の命で調査し、女王は安楽椅子探偵に。絶対的権力を有しながらも、女王だからこそ出来ない事もあるわけだ。ロイヤルファミリーといえば日本ではダイアナ旋風が巻き起こり、スキャンダルを耳にする事が多いが、本作を読むと単純な私は女王に親近感が湧き、好感度が急上昇してしまった。現女王を探偵に据えたミステリが刊行されるのも驚き。2022/08/10
佐島楓
77
エリザベス女王が探偵役という、素晴らしくおもしろいミステリ。実在の人物が登場しまくるので、おいおい大丈夫か? と思いながらも、イギリスの懐の深さとユーモアのセンスに感じ入った。2022/08/26
stobe1904
76
【ウィンザー城で起きた殺人事件】ウィンザー城で行われた晩餐会の翌日にロシア人ピアニストの遺体が発見され殺人事件として捜査が始まるが、ロシアの陰謀説に傾きつつある捜査方針に違和感を覚えたエリザベス女王が事件を調べ始めるが…。ミステリとしての派手さやヒネリは少ないが、後半の謎解きプロセスは秀逸。なにより人々に愛されるエリザベス女王の魅力に溢れた作品だった。★★★☆☆2022/09/27
yukision
74
エリザベス女王が探偵となりウィンザー城で起きた殺人事件を解決するミステリー。といっても,女王が自ら捜査したり解決の際に熱弁をふるったりすることは無く,捜査に関わっていないように見せかけながら鮮やかに解決へと導く展開がこの小説の見どころ。プーチンやオバマ大統領,安倍首相といった名前も飛び出して,その当時の世界情勢を思い浮かべつつ読んだ。2023/08/09
mocha
71
ウィンザー城でロシアの若きピアニストの遺体が発見された!プーチンの差し金か?中国の仕業か?心を痛める女王陛下が推理を巡らす。90歳を迎える女王の日々がとても忙しくて、本当にこんなに大変な公務をこなされていたのかと驚く。謎解きよりもチャーミングなお人柄や、フィリップ殿下との微笑ましいやりとりが良かった。2022/09/29
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