出版社内容情報
少女に残された時間はたった1年。星になりたいという彼女の願いを叶えてあげたくて、少年は今日もカメラを回す。夜空に輝く星となった君へ送る、僕の最初で最後のラブレター。
内容説明
中学2年の春、赤星宵は仲間達と撮ったショートムービーをコンクールに出す。主演の夜通あかりはそれをきっかけに注目を浴び、売れっ子女優となる。やがて2人の距離は離れ、宵は映画を観ることすらやめてしまう。高校2年のクリスマスイブ、宵は街であかりと再会するが、彼女はある病気で余命1年だという。宵はあかりの最期を遺したい一心で再びカメラを構え、再度コンクールに挑む…。涙が止まらない青春恋愛小説。書き下ろし。
著者等紹介
優衣羽[ユイハ]
神奈川県出身。大学在学中に2018年ピュアフル小説大賞にて最終候補作となった、『僕と君の365日』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
坂城 弥生
44
透き通るようにキレイな物語だった。宵を好意的に受け止められたのは彼が彼女の前で泣かなかったから、そして「生きていて欲しい」と言わなかったから。2021/03/03
𝕄.𝕤𝕠𝕣𝕒
1
泣けました。優衣羽さんおすすめです❤️2022/02/28
ぬりかべ
0
互いに同じ想いを寄せたお互いへのラブレターが、決して相手の反応を直接見ることができない、この切なさよ。 最終盤に向けては大分グッと来た感がありました。 2022/04/23
しゅん
0
彼は内心彼女を愛していたと思う2021/09/05
Nori
0
映画監督を目指す少年とその映画で主演を務め誰もがしる女優になった少女が再開してからの一年の物語。作者さんは日常にファンタジー要素を混ぜるイメージがあったんだけど、本作はファンタジー要素なしで今までテイストが違う感じ。そして、本作のヒロインである夜通あかりが演じた映画の内容が今までの作品のもので思わずニヤリとしてしまう。別れを大げさでなく静かに描く作品はとても好きです。2021/08/07