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出版社内容情報
韓国の歴代大統領のほとんどが平穏な余生を過ごせていないという事実を知っているだろうか。収監、亡命のみならず殺害された者もいれば、自殺に追い込まれた者もいる。コリア・レポート編集長がその内実を明かす。
内容説明
暗殺、投獄、自殺…なぜ、それでも大統領を目指すのか?この国はなぜこうなのか?「コリア・レポート」編集長が地域主義という暗部に迫る。
目次
第1章 国民からソッポを向かれた「建国の父」李承晩
第2章 側近に暗殺された「開発独裁」朴正煕
第3章 軍部から担がれた「不正蓄財王」全斗煥
第4章 直接選挙で選ばれた「半軍半民政権」盧泰愚
第5章 民主化政権へのクッションとなった「文民政権」金泳三
第6章 野心が実を結んだ念願の「民主政権」金大中
第7章 ネット市民に支持された「悲劇の大統領」盧武鉉
第8章 追い詰めらて暴発した「経済大統領」李明博
第9章 父親の血が後押しした「女性大統領」朴槿惠
第10章 韓国大統領はなぜ殺されるのか
著者等紹介
辺真一[ピョンジンイル]
1947年東京都生まれ。明治学院大学文学部英文学科卒業後、新聞記者を経てフリーのジャーナリストとして活動。1982年、朝鮮半島問題専門誌「コリア・レポート」を創刊、現編集長。朝鮮問題の第一人者として、テレビ、ラジオなどで評論活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ntahima
37
この本を手に取ったのは著者が知合いのお父上ゆえのこと。韓国の大統領制に関する本を読んでみたいと思っていたこともあり購入する。読んでみると制度に関する言及はあまりなく、歴代大統領の治績に著者の見解を加えながら編年体で記したものだった。延世大語学堂で受けた政治史の講義内容を思い出しながら読む。授業が国内的に中立な立場にならざるを得ないのに比し、本書は著者の見解がよく出ている。タイトルはやや煽情的だが内容は至ってまとも、かつ読み易い。盧武鉉大統領以前の韓国政治史がイマイチよく分からないという在韓留学生にお勧め。2014/06/10
mari
23
最終章で今後の日韓関係についての考察があった。今、両国は歴史と領土に刺が刺さっていて抜けない状態。歴史とは従軍慰安婦の問題のことだが、この刺を抜くのは加害者の日本が努力をすべきだと述べている。??????日本が加害者という構図は国際的に認められているとのことだ。加害者て?事実と違うのに?証拠は一切ないのに?おばあさん達の証言があるから?事実と違うことを認めて日本人の誇りを捨ててまで擦り寄る必要は全くないと思います。未来を担う子どもたちを加害者の子孫には出来ません。2014/05/15
naotan
14
近くて遠い、韓国という国を理解するのに役立った。日本とは異なった視点で語られているのが興味深い。2015/01/07
北本 亜嵐
13
「大統領を殺す国 韓国」何やら物騒なタイトルだけど、実際はその通り。初代から現大統領までの11人は自らの横領、身内の犯罪に不幸な末路(亡命、暗殺、自殺)を辿る「負の連鎖」。新任大統領が最初にすることは前任者の「粗探し」さすが、「恨の国」と言われるだけある。興味深く読めました。2014/10/01
ばんだねいっぺい
12
韓国の近現代史をサラリと学ぶには、よい本。不勉強のため、暗殺された韓国の孫文とも言われる金九の存在をこの本で知った。 これを読むことによって、今更ながら、「シュリ」などの一部の韓国映画 で描写されたことの意味がいくつか分かった。 地縁・血縁が政治的権力に結びついている点が、特徴とされているが、何のことはない、程度の差こそあれ、日本も同じかなと思った。2015/08/08