出版社内容情報
4月の初め、湘南の海岸に大量の白ギスの死体が打ち上がる事件が続いていた。異常を感じた県の要請で対策本部に呼ばれたのは、海洋生物の生態系を守る魚類保護官・銛浩美。魚の大量死に隠された謎と陰謀を追う!
内容説明
海を襲う脅威に“魚類保護官・銛浩美”が立ち向かう!突如、湘南の砂浜に打ち上がった大量の白ギスの屍骸。原因不明の事態に隠された巨大な陰謀とは!?圧倒的迫力で描く海洋ミステリ・サスペンス!
著者等紹介
喜多嶋隆[キタジマタカシ]
東京生まれ。コピーライター、CFディレクターを経て、第36回小説現代新人賞を受賞し作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
京都と医療と人権の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
秋製
25
湘南の海で連日、大量の白ギスが死んでいくという事体が発生する。ハワイ大学の海洋生物研究所に勤める銛浩美は、母親からの一方を受ける。母親が地元で水産業を営んでおり、漁業組合を経て藤沢市役所から依頼が舞い込んでくる。帰国した浩美は「見世物」扱いのポジションに置かれたが、行政とは別に独自の切り口から「真相」に迫っていく。地震による放射能の海洋汚染疑惑。自体は更なる展開を迎える事になる。いつかは起こるかも知れないこの事態に、戦々恐々としてしまう。劇物が混入された冷凍食品の事件を思い出し、背筋が寒くなる思いがした。2014/04/21
あおけん
24
この方の作品を読むのは多分初めてです。図書館の返却コーナーで見かけて手に取ってみました。湘南の海に大量に打ち上げられた白ギスが何を表すのか?ハワイから呼び出された浩美。テンポの良い展開でガンガン進んでいく感じでした。二転三転と言う感じでもなく、なんだろうな?わざわざハワイから何で呼んだってくらい呆気なく解けていくフェイク。最後にはちょっと驚く食品○○。こんな言葉もあるんだなあ〜ってのが1番の感想でした。2022/05/19
yumiDON
11
海岸に大量に打ち上げられた白キス。故郷の海を守るため、ハワイの海洋生物研究所で働く浩美は日本へと戻ってくる。しかし、助けを求めてきたはずの市役所の怪しさ、事態の不穏さに、疑問を抱き始める。漁業や日本の魚をとりまく環境が知れて勉強になった。結末は怖かった。こんなことが、現実の世界の片隅で起こっていてもおかしくない。2014/06/16
ラムネ
1
刺激的なヒロイン、夏の匂い、そして海。 鎌倉に行きたいな。2018/07/19
空隼
1
ひねりのないサスペンス、未だ理解できず。2017/11/30