- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > 教養
- > 角川oneテーマ21
出版社内容情報
ダン・ブラウンの最新作『インフェルノ』のモチーフとして注目を集めるダンテ『神曲』。謎と暗号に満ちた「世界文学の最高傑作」を、豊富な図版と共にわかりやすく解説!
内容説明
神秘のベールに包まれた古典文学。隠された「謎」と「暗号」とは!?神秘に満ちた「世界文学の最高傑作」をわかりやすく紹介!『神曲』に秘められたメッセージを様々な「コード」で解き明かす!
目次
1 謎の詩人ダンテ
2 暗号に充ちた『神曲』
3 地獄の魂たち
4 煉獄の希望
5 天国の幸福
6 ダンテ『神曲』のこれから
著者等紹介
村松真理子[ムラマツマリコ]
イタリア文学者。東京大学大学院総合文化研究科准教授。1963年東京都生まれ。東京大学大学院博士課程、ボローニャ大学大学院博士課程修了。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モモのすけ
20
「『神曲』は謎と寓意に充ちた、非常に神秘的な物語だ」「イタリア語が生まれるために『神曲』が果たした役割は、どんな言語を考えても他に例がほとんど見つからない」2014/02/04
書斎六尺
19
フィレンツェを追放されたダンテが「神曲」を著してから既に700年経つが未だに読み継がれている。まさに知・愛・言語・救いの高き峰として聳え立つ。地獄篇、煉獄篇、及び天国篇から成るが、煉獄は中世の人々の心の中に発展してきた表象だ。三位一体の3を意識した構造で全てがイタリア語の韻を踏む11音節からなる3行詩で、99+1篇の建築物だ。解釈は四つのレベルで成り立ち、それは①字義的②アレゴリー③倫理的④アナゴジー(神秘的解釈)であると云う。地獄篇第6歌のウリッセの詩は今日に於いても探求されるべき詩だ。良書に出会えた。2014/01/05
ねむ
12
「神曲」を読む日が来るかどうかはわからないけれど、とりあえずこの入門書で全体像は把握できた(ような気がする)。そもそも神曲がそんな凝った作りの詩だったことも知らなかったし、なにやらおどろおどろしい地獄の話というイメージしか持っていなくて、愛がメインテーマだとは思ってもいなかった。しかしこの本で日本語訳を読むかぎり、やはりあらすじ重視で原詩の響きの良さは失われてしまっているので、誰かイタリア語版からの名訳で出してくださーい!2022/01/20
アヴォカド
11
改めて、そうか、そういえば、アレもコレも元ネタは神曲だったのね、と。プリモ・レーヴィも出てきた。2022/02/15
中島直人
5
(図書館)何故、これほどまでにも人を惹きつけてやまないのか。ダンテ神曲の不思議さを感じ取る。2023/06/03