出版社内容情報
ＮＨＫアナウンサー、堀潤が米国留学中に制作したドキュメンタリー『変身』は上映禁止となり、堀のＮＨＫ退職のきっかけともなった。その問題作を活字で再現。堀がサンタスザーナ、スリーマイル、フクシマを駆ける。
内容説明
元ＮＨＫキャスターの封印された問題作、ついに解禁！衝撃のドキュメンタリー。
目次
第１章 悔恨―報道のジレンマ
第２章 忘却―活かされなかったスリーマイル島の教訓
第３章 汚染―サンタスザーナ、半世紀後の真実
第４章 隠蔽―地元に知らされなかった汚染情報
第５章 遮断―情報はいかにしてせき止められたのか
第６章 告発―内部告発と原発の現場
第７章 妨害―映画の公開を嫌がる人々の「理屈」
第８章 変身―福島の今、東京の今
著者等紹介
堀潤［ホリジュン］
１９７７年、兵庫県生まれ。立教大学文学部卒業後、２００１年にＮＨＫ入局。岡山放送局を経て、「ニュースウオッチ９」リポーターに。独自取材で他局を圧倒し、報道局が特ダネに対して出す賞を４年連続５回受賞。１０年、経済ニュース番組「Ｂｉｚスポ」キャスターを務める。１２年、米国留学し、ＵＣＬＡ客員研究員に。日米の原発事故を追ったドキュメンタリー映画「変身Ｍｅｔａｍｏｒｐｈｏｓｉｓ」を制作。１３年４月、ＮＨＫ退局。ＮＰＯ法人「８ｂｉｔＮｅｗｓ」代表（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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よこしま
31
この映画、いや思想で堀潤アナはNHKを退職に。◆しかし、肩書が取れただけで、その強い思想は今でも貫き続けられています。感情的にならずに、一つ一つ丹念に調べ上げて出来上がってのがアメリカで自主映画となった「変身」。◆米国での原発事故の最大は、スリーマイルばかりだと思っていましたが、実は50年以上前にメルトダウンし、隠蔽されていたカルフォルニアのサンタスザーナ（核開発実験施設）があったことは米国内でもあまり知られておらず。まだ知らないことが多いと痛恨しました。◆大切なことは忘れてはいけないこと。2015/08/02
きいち
23
13年刊。社会人大学院の本でのデザイン思考の田川欣哉氏と対談から興味を持ち読んでみた。NHKにいる時から組織の理屈よりも自分が大切にしたいことを優先し外の人々とつながって活動していたこと、大学院の課題？で制作した映画に対する組織からの圧力、退職してからの活動。原発事故とその後の報道に対する姿勢と実際の活動がベースになっていて納得度高い。現在取り組まれていることにも引き続き注目していきたい。2019/10/12
yuzuriha satoshi
23
見られないうちにYOUTUBEでの公開が終わってしまった 米国でスリーマイル島の前にメルトダウン事故が起きていたこと 知らなかった 映像が見たい2014/05/12
魂の叫び
9
図書館から借りました。これも新たに真実を見つけられました。NHKはクズということが判りました。堀さんは正しい。でもその正しさが公共放送されないとはね… 東日本大震災関連にいれます。これまた読まれてないんだよな(涙)ドキュメンタリー映画「変身」をみたい！2016/04/17
ジョナ
8
知らないことが多すぎる。原発事故は過去の問題ではなく今の問題だ。こんなことが起きていたのを、何故自分は知らなかったのか。隠蔽があった、元総理が悪い、と批判をするのは簡単だが、何故自分で調べなかったのかと、まず反省したい。著者がNHKを退職して作った映画「変身」も観たい。忘れないこと。まず、知ること。2014/07/11
