出版社内容情報
わたしはここで生きていくと決めた――。
厳格な階層社会が敷かれた近未来日本。エリート高校に通う天木京は、クラスメートの父親が国に裁かれたことをきっかけに、闇に葬られた12年前の事件の謎を知ることに。気鋭の新人が放つ、衝撃のSFサスペンス!
内容説明
終末の日を迎えるとき、私たちは何を思う―。日本ホラー小説大賞作家が、迫り来る階層社会を大胆かつ丹念に描いた、緊迫の近未来サスペンス!
著者等紹介
小杉英了[コスギエイリョウ] 
1956年、北海道生まれ。関西学院大学文学部卒業。公務員、広告文案業、翻訳業などを経て、現在は自営校正業。第19回日本ホラー小説大賞で大賞を受賞し、2012年『先導者』で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
エリク
24
          
            表現と荒唐無稽なストーリーが合わさって感動しました。2019/12/29
          
        そうたそ
19
          
            ★★★☆☆ 前作の「先導者」よりもわかりやすい内容になっていると思う。ホラーという縛りがなくなった分、著者の書きたいことが書きやすくなったのかな。全国民を三つの階層にわけるというターミナル・システムをメインに描くストーリー。かつての士農工商のような身分制度を現代的かつ機械的にしたものかな、という印象。設定は面白く序盤は結構ぐいぐい読まされたんだけど、終盤になるとなんだか陳腐な展開だなーと思ってしまう箇所もあったりで読み終わってみると特に印象に残らない内容だった。設定が完成されているものだけに残念だった。2014/02/04
          
        ドル箱
12
          
            デビュー2作目感想。テーマは思想、根底は現実と私は読みました。少しカースト制度と著者の想う「自我の宗教哲学」が入って織り成す論学書みたいな作品です。デビュー作よりは、読みやすく突破力もなかなかありますが、もう少し丁寧な構成が欲しいと私は感じました。書きたい事も解るし著者の想いも解るのですが、如何せんページ数が足りない為にややダイジェスト構成で、キャラの役割りが中心人物達以外は置いてけぼりに映ります。少し惜しい作品ですが、この著者のもっとページ数のある長編物語が出版された時に真価を発揮するのでは?それに期待2014/02/07
          
        たくぼん
8
          
            ★★★☆☆図書館新作棚より。アメリカ映画によくある、近未来設定の日本版。巨大隣国の影響とか人類を三分類するあたりは、面白いね。現在でも、雇用する側とされる側、立場によっても、見える景色が違うだろうし、結末が体制側の思うようにならなかったの、痛快かもね。新首都と第三民地域の格差も、あり得ないようで、あるかもと思わせた。うん、良かったです2014/05/01
          
        外道皇帝
6
          
            国民が3つの階層に分けられ監視下の元に置かれる、近未来のディストピア日本。エリート高校に通う天木京は支配者たちの隠されたデータをめぐる争いに巻き込まれ最下層の住民たちのいる地域に飛び込んでいくことになるが・・・。面白い世界を構築しているのだけど主人公が女子高生ということで行動にかなり制約があって物語が彼女の日常の近くで終わっているのがもったいない。もっと破天荒なディストピアをぶっ壊すような展開があっても良かったかなあ。2014/03/07
          
        


 
               
               
               
              


