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天涯の楽土

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  • サイズ B6判/ページ数 280p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041105344
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

紀元前一世紀の久慈(九州)。津櫛との戦で奴隷となった少年・隼人は、おとなびた津櫛の少年・鷹士に危ないところを助けられる。やがて二人は久慈の十二神宝を集める旅に出ることに。壮大な和製ファンタジーの傑作!

内容説明

紀元前一世紀。久慈(現在の九州)の覇権を狙う津櫛邦の長脛日子は、諸邦に十二神宝の譲渡を迫り、戦をしかけていた。戦いで里を燃やされ、津櫛の戦奴邑に連行された豊邦の少年たち。その中の一人・隼人は、すさまじい剣の腕をもった津櫛の少年・鷹士に危ないところを助けられる。冷たい瞳をした鷹士に最初は反発していた隼人だが、長脛日子よりも先に十二神宝を集めるため、共に旅立つこととなる。それは長く波瀾に満ちた冒険の始まりだった。捕虜となった少年と、彼の里を襲った少年。敵味方であったはずの2人は、やがて―。本格歴史ファンタジー。第4回野性時代フロンティア文学賞受賞作。

著者等紹介

篠原悠希[シノハラユウキ]
1966年島根県生まれ。神田外語学院卒業。プログラマー、介護職などを経て、現在ニュージーランド在住。2013年、第4回野性時代フロンティア文学賞を受賞した「天涯の果て 波涛の彼方をゆく翼」を改題・改稿した『天涯の楽土』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちはや@灯れ松明の火

28
故郷を追われし者は遥か楽土の夢を見る。灰燼に帰した山里、引き離された家族、剣を佩いた刺青の少年。神に久しく慈しまれた島が迎えつつある動乱の刻。突風に攫われた貴人、思惑入り乱れる追跡、火邦で明かされた忌まわしき過去。母神の怒りを鎮めるべく、失われた神宝を探し求め四族五邦の島を廻る。心ならずも隔てられた兄弟、龍玉の潮騒が呼び覚ます記憶、大陸の末裔に遺された鉄剣。争いなき楽土を求めた者を受け容れ、やがて島は楽土ではなくなるだろう。それでも潮はさし、潮はひく。風を読み、八紘の果てを目指して、潮の示す道を往くだけ。2020/08/21

nono

22
図書館本。作者様デビュー作。紀元前一世紀、九州の豪族達の権力争いと巻き込まれる少年達。力が全ての世界で、村を焼かれ奴隷として連行される隼人を中心に、為政者の欲や神への信仰、運命への抗い等読み応え有りの話。弥生時代の話は多分始めて、壮大な物語は骨太で登場人物の転変する定めに夢中になりました。しかし地図も用語解説も有りながら時々忘却する言葉が^^最後まで挫けず、新しい世界を夢見る彼等のその後が気になります。楽しく読了。2018/03/02

フキノトウ

22
うーん。村が襲われ奴隷として働く隼人や、剣奴の鷹士が魅力的でしたが世界感が小難しく感じられ頭になかなか入ってこず苦戦しました。2018/02/01

宇宙猫

19
★★★★ 紀元前一世紀の九州を舞台にした冒険もの。古代の九州の豊かな文化が感じられて良かった。終盤なぜかちょっと飽きてきちゃったけど、設定も少年たちもしっかり描かれていて面白かった。2021/02/09

びっぐすとん

18
図書館本。初読作家さん。まだ日本列島に小国が分立していた弥生時代の九州を舞台に、渡来人や倭人との係わりや古い神々への信仰を織り混ぜながら、捕虜となった少年と渡来人の血を引く剣奴の少年の友情を描いた作品。当時は縄文系、弥生系の他にも地域ごとの外見の差は結構あっただろうなと、読んでいて色々と想像が膨らんだ。隼人と鷹士のコンビがとても良かった。続編があるようなので読んでみたい。2021/05/11

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