深海大戦―Abyssal Wars

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深海大戦―Abyssal Wars

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  • サイズ B6判/ページ数 429p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041105252
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

世界各地の海底採掘基地で起きる事故。これはテロか?世界が疑心暗鬼に揺れる中、生存者の宗像逍は海洋漂泊民の巨大組織に拾われる。海中生物型機動兵器<イクチオイド>のパイロットとして逍は戦場に投入される!!

内容説明

日本周辺海域をはじめ、各地で海洋資源開発が進み、その資源が世界のパワーバランスをも左右するようになった近未来。海洋開発を担った人々は、国家を超えた新たな共同体=海洋漂泊民(シー・ノマッド)を形成し、その影響力を日増しに高めていた。既存国家と新勢力の思惑が錯綜する中、メタンハイドレート採掘基地が突如暴噴する大事故が発生する。これはテロか?気候変動をめぐって、新たな紛争を引き起こす怖れもある事故に、世界は疑心暗鬼に揺れる。事故の生存者である宗像逍は、巨大なシー・ノマッド集団「オボツカグラ」に拾われ、半水没型移動基地「ナン・マドール」に配属される。そこにはバトル・イクチオイド(海中生物型機動兵器)の新型が存在した。パイロットとして選抜された逍は深海の戦場に投入され、連続テロと戦う!!

著者等紹介

藤崎慎吾[フジサキシンゴ]
1962年東京都生まれ。米メリーランド大学海洋・河口部環境科学専攻修士課程修了。99年『クリスタルサイレンス』(朝日ソノラマ)でデビュー。「ベストSF1999」の国内篇第1位に選ばれ、注目を集める。広範な科学の新知識と、原始アニミズムや神話のモチーフを縦横無尽に駆使し、スケールの大きな作品を発表している。サイエンスライターとしても執筆活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けい

73
設定要素てんこ盛りの作品。近未来のエネルギー事情やら国家の浮沈、バイオテクノロジーの進歩やら人類自体の変化、海中の戦闘用ロボット。とにかく設定を精密に積み重ね進むものだから、当然一冊では完結しない。やっと物語が少しだけ動き出したかと言う所で今作は終了。登場人物自体の背景もあまり描かれていないので、これは先が長そう。壮大で面白そうな物語、気長に待って読むしかないかな。2014/10/05

tetsu

23
★3 地球最後のフロンティア深海を舞台にしたSF。 もうちょっと面白いかと思ったが読み終わるのに時間がかかったということはいまいちだったのだろう。漫画やアニメには向いているかも。 この小説だけではストーリーが完結していないので、続編が出なければ中途半端でフラストレーションがたまります。2017/01/25

sin

22
先ず星野之宣『ブルーシティ』田中光二『我が赴くは蒼き大地』昔読んだ海洋作品を思い浮かべた。そんな肯定的な気持ちで読み進めてきたが、この作品はもっとすごい、今現在に一番近い近未来が舞台で日本の読者にとって凄く解りやすいし、凡百のバトルスーツモノに対するある意味アンチテーゼでもある。すごい作者がいたんだと感動であります。2013/11/20

てん

16
面白かった。近未来海洋冒険ロボットバトル戦記。ミノフスキー粒子発見後の宇宙空間さながらの音響迷彩できる海底空間。だからモビルスーツ同様有視界での白兵戦になる。前半は世界観や物の説明ばっかりでストーリーも進まずつまらない。でも、戦闘が始まるや否や理論武装された分だけかなりリアル。盛り上って来るが、残り頁が少ない。まさか最後に(中深層編 完)。おい、続くんかい!イメージキャスト 宗像逍:エレン・イエーガー(by進撃の巨人) 安曇レイラ:トリンドル玲奈2014/01/04

キキハル

15
オセアニアの創造神の名を冠した新型のバトル・イクチオイド。パイロットとして乗り込むのは海洋漂白民シー・ノマッドの宗像逍。子どもの頃から彼にはイマジナリー・フレンドのアンフィトリテが傍にいた・・・。深海で強大な敵と戦うシーンは面白かったが、全体的に今一つ迫力に欠ける気がした。一人称のせいなのか、海水の圧力のせいなのか。水中なので戦闘も若干制限されるのは仕方ないことなのかも。しかも終わっていないし。ようやく本命が登場しこれから盛り上がるところなのに続くのは辛い。せめて話を忘れないうちに出してもらいたいものだ。2013/10/09

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