角川新書<br> 里山資本主義―日本経済は「安心の原理」で動く

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里山資本主義―日本経済は「安心の原理」で動く

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  • サイズ 新書判/ページ数 312p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784041105122
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0233

出版社内容情報

「社会が高齢化するから日本は衰える」は誤っている! 原価0円からの経済再生、コミュニティ復活を果たし、安全保障と地域経済の自立をもたらす究極のバックアップシステムを、日本経済の新しい原理として示す!!

内容説明

課題先進国を救うモデル。その最先端は“里山”にあった!!危機を超え未来を生む、すり潰されない生き方を提言!!

目次

はじめに 「里山資本主義」のススメ
第1章 世界経済の最先端、中国山地―原価ゼロ円からの経済再生、地域復活
第2章 二一世紀先進国はオーストリア―ユーロ危機と無縁だった国の秘密
中国総括 「里山資本主義」の極意―マネーに依存しないサブシステム
第3章 グローバル経済からの奴隷解放―費用と人手をかけた田舎の商売の成功
第4章 “無縁社会”の克服―福祉先進国も学ぶ“過疎の町”の知恵
第5章 「マッチョな二〇世紀」から「しなやかな二一世紀」へ―課題先進国を救う里山モデル
最終総括 「里山資本主義」で不安・不満・不信に訣別を―日本の本当の危機・少子化への解決策
おわりに 里山資本主義の爽やかな風が吹き抜ける、二〇六〇年の日本

著者等紹介

藻谷浩介[モタニコウスケ]
1964年、山口県生まれ。株式会社日本総合研究所調査部主席研究員。株式会社日本政策投資銀行特任顧問。88年東京大学法学部卒、同年日本開発銀行(現、日本政策投資銀行)入行。米国コロンビア大学ビジネススクール留学、日本経済研究所出向などを経ながら、2000年頃より地域振興の各分野で精力的に研究・著作・講演を行う。平成合併前の約3200市町村の99.9%、海外59ヶ国を概ね私費で訪問した経験を持つ。その現場での実見に、人口などの各種統計数字、郷土史を照合して、地域特性を多面的かつ詳細に把握している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

418
2014年新書大賞受賞。 アメリカを中心とした 「マネー資本主義」とは 対極をなす 「里山資本主義」の 本である。 読んでいるとなぜか元気に なれるのが素直に嬉しい。 「豊かさ」とは何なのか?と いう普遍的なテーマを あらためて考える機会を 与えてくれる…人類は懐かしい未来へと向かう ことができるのか…現代に生きる人々が誰しも 抱える「持ち得たものを喪う不安」とは裏腹に、 日本の中国地方で敢然と化石燃料と訣別し、 バイオマス発電などで地域再生を図る取り組みには 脱帽であり、微かな希望のようなものを感じる。2015/06/17

Miyoshi Hirotaka

271
「お金がすべてではない」。貧乏人の負け惜しみに聞こえるこの言葉が少子高齢化の進展につれ大きな意味を持つ。我々はマネー資本主義に過剰適応した。我々の生活にはお金という尺度で測定可能なもので満ちあふれている。仮にこのシステムが機能しなくなれば大打撃を受ける。里山資本主義とは金銭換算できない価値を生み出し、地域内で循環させること。抽象過ぎるかもしれないが、ほんの150年前まではわが国の貧富は「石」という米の取れ高で表現され、50年前は近隣との味噌や醤油の貸し借りは普通だったことを思えば、奇異なことではない。2015/06/28

mitei

242
私は都市の暮らししか知らないが地方ではそこまで進んでるんだなと感じた。いつかは地方暮らしもしたくなった。2013/11/26

punyupunyu

135
マネー資本主義と里山資本主義。日々、仕事に追われ、疲れた心身に心地よい安心感をもたらしてくれる一冊でした。将来に対する漠然たる不安は完全にはぬぐえないが、田舎暮らしへの憧憬は決して非現実的なものではないことを感じました。家庭菜園を始めて早や8年目。夏は野菜を買わなくてもよくなってきました。自給生活へのあこがれがあるのでしょう。妻と自分なら、思い切って田舎へ引っ越す手もありますが、まだまだ幼い子供たちのことを考えると踏ん切りがつきません・・・。彼らの人生をも左右しそうで。2014/09/16

けんとまん1007

124
昨年だったか、藻谷さんのお話を聴く機会があり、面白いと思った。興味深い視点だということ。自分自身に置き換えてみても、6,7年前からようやく畑にも力を入れ始め、その結果として得るものの大きさ・広さを実感しているので、書かれていることが腑に落ちる。それは、畑のみならず、森林整備活動やいろんな地域活動なども実践しているので、いっそう、その思いが濃くなる。経済的な、物理的な点も確かに無しというわけにはいかないが、精神的な喜びとか豊かさは、一度味わうと、ますますその方向に向かう。そんなこと再認識した。2014/04/09

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