出版社内容情報
勇吾は地方から上京してきた平凡な大学生だ。ある日、幼なじみの鉄也と総合格闘技のジムで再会し興味本位でスパーリングをすることに。ひ弱な鉄也に惨敗した勇吾は悔しさのあまりジムに通い始め…。
内容説明
勇吾は地方から上京してきた平凡な大学生だ。ある日、バイト先で幼馴染みの湊と出会い、旧友の鉄也が赤坂にある総合格闘技ジムに通っていることを知らされる。勇吾がジム「アライズ」を訪れると、昔と変わらずひ弱そうな鉄也が練習に勤しんでいた。鉄也に誘われ、興味本位でスパーリングをすることになるが、惨敗してしまう。悔しさのあまりジムに通い始めた勇吾だが、プロの格闘家たちの姿勢に触れるうちに、競技としての格闘技に魅力を感じ始める…。
著者等紹介
仁木英之[ニキヒデユキ]
1973年大阪府生まれ。信州大学人文学部に入学後、北京に留学、2年間を海外で過ごす。2006年『夕陽の梨―五代英雄伝』で第12回歴史群像大賞最優秀賞、同年『僕僕先生』で第18回日本ファンタジーノベル大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
65
勝手に僕僕少年だと思っていて、僕僕先生の少年期(少女期)のお話か、王弁より前に一緒にいたお弟子さんのお話に違いないと思いこんで手に取ったら、全然関係のない現代のお話でした。この方のお話しで歴史と関係がないものは初めて目にしたかもしれません。幼名なじみ三人の関係はとても不可解で、でも幼なじみ故に昔からの呼び名は変えられないし、これ以上離れることも難しいのだろうなあと思いました。私の幼馴染み達もいい年ですが、ちっちゃい頃の呼び方のままで呼びあっています。カレー屋さんやお父さんの山仲間など大人達がなかなか素敵。2014/02/15
ぶんこ
43
「僕僕先生」のシリーズ全巻が手元に揃ったので、第一巻から読んだつもりでした。ずっと何かおかしい? 最後まで分からず、感想を書く前に皆さんの感想を読んでみて、「僕」ではなく「撲」と字が違ってました。とほほ。 格闘技に興味がなく、湊と鉄也、勇吾の関係性がイマイチ理解できず、消化不良で終わりました。2016/10/09
けい
36
歴史物を舞台とした小説が多い仁木さん。現代の総合格闘技を舞台とした少年・少女達の爽やかでほろ苦い青春を描きます。違う舞台で戦いを描き慣れている仁木さん、選手同士が戦うシーンには引き込まれてしまいました。筆者の現代を舞台とした小説を読んだ事がなかったので最初は違和感を感じましたが、楽しく読み終えることができました。2013/07/13
Norico
23
「僕僕」先生シリーズで、先生の若い頃のお話かなと思ってたら、「撲撲」。まさか格闘技小説とは思わなった。でも総合格闘技が全盛で、大晦日には試合を見に行ってた時代を思い出して、ワクワクしながら読みました!主人公の通うジムのみんなが、それぞれかっこいい。幼なじみの関係がなんだか微妙で、湊の気持ちが全然分からなくて納得いかないけど、でも格闘技の楽しさや魅力が感じられたのでよかったかな。HTシザーズって技名が出てきて、もしかしてモデルはTK?と思ってたら、あとがきに高阪さんのお名前がでてきて、色々と嬉しい一冊でした2014/11/23
ちぇんた
23
僕僕シリーズつながりで興味を持ったが、微妙に残念((ヾ(≧皿≦メ)ノ))幼馴染みエピソードが出てくるとすっごいイラッとする。存在が薄かったわりに人物像に期待を持たせる別の脇役とのストーリーを重視してほしかった。2013/12/08