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内容説明
「無事に生まれて当たり前」…安全神話の光と影。激減する産科医、不妊治療の“妊娠率”―産まない日本の産めない事情。
目次
第1章 瀬戸際に立たされた周産期医療(医療行為自体が業務上過失致死に問われる;A医師のとった医療行為に問題があったのか ほか)
第2章 産科医がたりない(なぜ産婦人科医は減り続けるのか;産婦人科医の“産科ばなれ” ほか)
第3章 不妊治療・高齢出産の現実(分娩費用の「適正価格」;妊婦健診費助成券の効果 ほか)
第4章 緊急時の対応(妊娠中のインフルエンザ対応;3・11東日本大震災 ほか)
第5章 安心・安全の出産をするために(これから産む人、育てる人へ;ピルの服用と妊娠の関係 ほか)
著者等紹介
吉村泰典[ヨシムラヤスノリ]
慶應義塾大学医学部産婦人科教授。1975年慶應義塾大学医学部卒業。米国ペンシルバニア病院、米国ジョンズ・ホプキンス大学を経て、1986年藤田学園保健衛生大学医学部産婦人科学、杏林大学医学部産婦人科学にて教鞭をとる。1995年より現職。2007年から2011年まで日本産科婦人科学会理事長を務め、医療訴訟問題、産科医師の育成、東日本大震災以降は放射線に考慮し妊産婦保護活動に取り組む。また、2013年3月より内閣官房参与(少子化対策・子育て支援担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ruka Takahashi
3
今の日本の産科医の窮状がわかります。このまま少子化が進むと日本という国は移民を受け入れなければ成り立たなくなる、産科医の現場を良くすることから変えていくのだ、という危機感をもって取り組まれている吉村先生には脱帽です。医療の現場側任せでなく、出産というのは奇跡に近い偉業であると言ってもいいほどリスクと隣り合わせであることを我々は知る必要があるのだとヒシヒシと感じました。日本ほど安心して産める国はないが、それに甘えてはならない。2014/01/28
Miki Kusunose
2
産科医療の危機を医師の立場から。少子化対策の一つとして産科の充実は必要だと感じられました。一部、助成金関連は賛同しかねる部分、学会の情報配信への自負については広報不足で知られてないように思うが。。。2014/09/26
おかえ
2
産科医不足の背景など、参考となる所はたくさんあった。ただ論点が五月雨式に示されており、ややまとまりがない。あと、小論文講師の目からするとあまり文章は上手ではない。2013/10/20
ななこ
2
日本の産科の現状がわかる本。産科関係者・医療従事者だけでなく、広く多くの世代(特に若い世代)に読んでもらいたい一冊。2013/04/26
なめこ
1
日本では年間約60人が出産時に亡くなっている。それなのに死亡=医療ミス、という安全神話が根強い。根底には、子どもをもってあたりまえ、子どもをもたない夫婦は欠陥人間、という神話もありそう。それはさておき、学会長を務めた筆者の強い自負はよくわかったのだが、論点がばらけた文章で読みにくかった。医者なんだから別にいいんだけど、編集者仕事しろ。2016/02/18
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