出版社内容情報
松井秀喜は日本人の美徳である「謙譲の精神」を貫き、アメリカのメジャー野球を変えた------敬愛する作家だけに松井が明かした魂の成長の秘密!
内容説明
伊集院静が描く、松井秀喜の心の軌跡。
目次
逆風に立つ
素晴らしい春の訪れ
A STAR,MODESTY INCLUDED
人の悪口は言いません―父との約束
父と息子のキャッチボール母の洗ったユニホーム
挑戦者たち 野茂 イチロー
「当たり前のことをしただけです」
「命を懸けて戦ってきます」
戦後、日本がアメリカに送り出すもっとも美しい日本人
まずグラウンド・ゼロに行こう〔ほか〕
著者等紹介
伊集院静[イジュウインシズカ]
1950年山口県防府市生まれ。72年立教大学文学部卒業。81年短編小説「皐月」でデビュー。91年『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞、92年『受け月』で第107回直木賞、94年『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
118
本書を読むと改めて「松井秀喜」選手の'人格者'レベルが全く別次元なのが、よくわかります。何事にも真摯に、そして誰よりもストイックにチャレンジするその姿勢は、本当に素晴らしいです。ただ単に1人の野球選手の野球に対する姿勢云々を記述しているのではなく、あらゆる物語に対して、自分なりにどう常にベストを尽くすかがしっかりと伝わります。松井選手が今もなお、ヤンキースの選手としてニューヨークにいかに愛されてるか、納得できます。決して傲らず、いつも謙虚であり続けたサムライメジャーリーガーに改めて最大級の敬意を表します。2019/12/08
パフちゃん@かのん変更
54
石川県人なので、松井が高校生の時甲子園で5打席連続敬遠され、観客は怒り狂ったが、本人は極めて冷静だったのを覚えています。松井選手、素晴らしいスラッガーであり高潔な人格者。カッコいいのはイチローだけど、松井は文句のつけようがなく素晴らしい。著者伊集院氏、奥様の松井選手ラブの気持ちが伝わってくる。松井選手が初めて左手首骨折のけがをしたあと、治って初打席の時、ヤンキースタジアムの観客全員が立ち上がって拍手した。松井は一度だ席を離れ、ヘルメットを取って礼をした・・・・状況が浮かんで泣けます。松井選手、引退後どう生2013/08/21
katoyann
19
松井秀喜と知己のある著者が彼に対する個人的な思い入れを綴ったエッセイ。伊集院さんは大学まで野球をしていたこともあり、選手のコンディションやモチベーションを丁寧に描いているという印象である。 元々は松井が伊集院のファンだということで知り合いになったという。決して人に対して偉ぶらず、チャリティー精神に溢れる人格者としての松井秀喜の姿が分かる。読書家でもあり、小説を読むのが好きだという。私も元々、松井の人となりを好ましく思っていたので、興味深く読むことができた。ちなみにメジャーリーガー時代の話である。2023/04/24
ツバメマン★こち亀読破中
19
甲子園で5打席連続敬遠されても淡々と一塁へ歩く松井、ヤンキースタジアム初戦で満塁弾を放ち観衆に応える松井、骨折からの復帰戦でいきなり4安打と暴れ回った松井、日本人として初めてワールドしリーズMVPに輝いた松井…。名場面が色々思い出されるけれど、何よりあの美しい放物線を描くホームランを見ることが出来ないのが寂しいッス。2018/05/09
喪中の雨巫女。
13
《私-図書館》伊集院さんの眼から見た、松井秀喜選手は、素晴らしい。国民栄誉賞を長島さんと、一緒に貰った時の松井さんの姿が、選手時代よりも、好感が持てた。2014/04/19