出版社内容情報
遙は週刊誌の見習い編集者。両親をなくし兄、姉と寄り添って生きてきた。ある日「クリスマスの秘密を知っている」という差し出し人不明のカードが届く。遙ら兄妹はクリスマスの夜、人をはねたま見捨てていた……。
内容説明
遥は週刊誌の見習い編集者。いまは一人前になるために必死だ。同じ編集部に勤める航平とはお互い真剣に付き合っている。父を早くに、そして母を14年前のクリスマスの夜に不幸な事故でなくした遥は、兄、姉と寄り添い生きてきた。姉の幸の、まるでシンデレラストーリーのような結婚を控え、苦労を重ねた3兄妹はようやく幸せを噛みしめていた。そんなある日、遥のもとに「クリスマスの秘密を知っている」という差出人不明の手紙が届く。実は遥ら兄妹3人は、数ヶ月前のクリスマスの夜にスノーモービルで人をはね、崖下に落としたまま見捨てていた―。
著者等紹介
川嶋澄乃[カワシマスミノ]
早稲田大学文学部卒。卒業後、雑誌編集者、貿易会社秘書などを経験し、1995年フジテレビ「ハートにS」で脚本家としてデビュー。代表作にテレビ東京「怨み屋本舗」シリーズのレギュラー脚本や、昼ドラマ「オーバー30」、日本テレビアニメ「ちはやふる」。他の脚本執筆作に「SUPERNATURAL THE ANIMATION」、「青い文学シリーズ・走れメロス」など多数。ジャンルを問わず、幅広く執筆活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ブルームーン
29
登場人物それぞれが秘めている「秘密」。秘密を守ろうとすればする程悲劇が生まれる。びっくりする程心理描写が少ないので、淡々と物語が進み、まるでドラマのダイジェストを読んでるみたいだなと思っていたら、ドラマの脚本を書かれている方だったんですね^^;設定はとても面白そうなのに、内容が薄くて残念~_~;2015/03/16
ゴールドアッシュ
14
真実を知る事は時として辛い。しかし、モヤモヤを抱えたまま生きていくのも重苦しい。遥の選択は、たとえ一生背負うことになってもすべてを明らかにすることで自分に対して負い目なく正直に生きていける未来があると感じた。 期待せず読み始めたところ、気が付いたら入り込んで犯人探ししてました(笑) 予想より面白かった。2015/02/22
柊子
12
新人さんかと思ったらベテランの作家さん(脚本家)とは。それにしては文章が拙い。情景描写がほとんどないし、心理描写も曖昧。ただ事実をズラズラ並べているだけ。子供の作文のようだ。(失礼なコメントで申し訳ない) ストーリーは可もなく不可もなく。若者対象のドラマ向きかな。2014/06/16
coco夏ko10角
11
つまらないわけじゃないんだけど、もっと面白い構成に出来そうなだけにそこが残念。視点がコロコロ変わって落ち着かない。「小説というより小説っぽく書いた脚本って感じだな~」って思ったら著者は脚本家だった。秘密をいつどうやって打ち明けるかの難しさが伝わってくる。2013/06/14
まこと
10
設定や展開は非常に面白かった。脚本家らしく会話のテンポも良く読みやすい。ただ視点がコロコロ変わるので小説を「読んでる」というより「見ている」感じは否めない。主人公・遥の心理描写だけでももっと掘り下げてくれたらなと思います。2014/02/14
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