• ポイントキャンペーン

シャッター・マウンテン

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041103920
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

北アルプス。麓に続く道で土砂崩れが起き、登山客らはホテルと山荘に閉じ込められた。子どもを亡くした過去を持つ夫婦、出動要請を受けたヘリコプター、山を知り尽くした男たち……。上質のホラーサスペンス。

内容説明

北アルプス漆沢渓谷。地滑りで閉ざされたホテル。虫や鳥が大量発生、幽霊が目撃される中、ついに死者が!秘められた陰惨な過去が、さらなる怪異を呼び起こす!『ファントム・ピークス』の作者が遺した幻のホラー小説。

著者等紹介

北林一光[キタバヤシイッコウ]
1961年長野県生まれ。87年より映画宣伝会社のプロデューサー。在職中に「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」の立ち上げに参加。98年退社。長野県に戻り、執筆活動に入る。2005年『ファントム・ピークス』(応募時作品名「幻の山」)が第12回松本清張賞最終候補に。次回作を書き進める中、癌を発症しその才能を惜しまれつつ06年に他界(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみねこ

82
北林さんの描く山や自然への畏敬の念。それを惜しみなく表したのがこの本なのかもしれません。亡くなられた後友人たちの手により遺品のワープロから発見され刊行された作品。自然破壊、強制連行された半島の人々、封印してきた黒い記憶。人々の思念と山に宿ったものが引き起こした惨劇。一気に読了しました。お亡くなりになられたことが残念でたまりません。2017/09/07

Yuna Ioki☆

52
1314-10-10 北林一光作品初読み。面白くて一気読み。生きている人間も死んだ人間も自然の脅威も怖すぎる展開でした。人間はちっぽけなものだけど誰かや何かを傷つけることはやってはいけないんだなあ。。。2016/03/14

幹事検定1級

41
著者の北林さんの作品では過去に2作品読ませて頂いておりますが、今回の作品は亡くなられた後に友人が著者のワープロから見つけて発刊にたどり着いたという感慨深く手に取りました。北アルプスの上高地をイメージした舞台で、昭和初期の人々の怨念や現在の自然破壊・開発に怒った山々が次々と超常現象をおこし、そこに滞在しているハイカーを中心にたくさんの犠牲者を出していきます。科学や常識では説明できませんが、時空を超えた怨念は時として想像を絶する事象を起こすという警告も筆者は込めていると感じた読了です。(図書館本)2015/07/08

チアキ

39
終わった…読み終えてしまった…『ファントム・ピークス』から続く北林サーガ(と勝手に名付けました)が…ついに…。まさに読む映画です。ここまで読者を怖がらせ、楽しませることに特化させた文章を書く人を、僕は他に知りません。本当に惜しい人を亡くしたものです。ずっとこの人の文章に浸っていたいと思います。一冊、一冊読み終える度に、切ない気持ちになってしまいます。それほどに魅惑的で味わい深い文章、ストーリー、キャラクター…言い出したらキリがありません。この人の文章の何よりも魅力的なのは、美しい山の描写だと思っていました2014/05/17

cryptoryou

37
地滑りで閉ざされた山の中の不穏で陰鬱な空気感、虫や動物の大量な群れ、相次ぐ幽霊の目撃談、自然災害に台風、衝撃的な死体、次々とおこる不可解な出来事、閉ざされた空間で起こるパニックホラー、ジワジワとした恐怖心を煽られました。北林さんがお亡くなりになったあと、遺品の中から見つかって発行となった作品とのこと。「山」の自然の神秘的、驚異を描き切る、稀有な才能をもった作家さん、若くしてお亡くなりになったのが、重ねがさね残念です。2016/06/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6426422
  • ご注意事項