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内容説明
企業を動かす組織戦略の根源がわかる!日本を代表する大企業を宗教教団と同じ角度から分析すると、知られざる経営哲学が浮かび上がった。
目次
第1章 松下電器産業(現パナソニック)
第2章 ダイエー
第3章 トヨタ自動車
第4章 サントリー(サントリーホールディングス)
第5章 阪急電鉄(現阪急阪神ホールディングス)
第6章 セゾングループ・無印良品
第7章 ユニクロ(ファーストリテイリング)
著者等紹介
島田裕巳[シマダヒロミ]
1953年東京生まれ。宗教学者、作家。76年東京大学文学部宗教学科卒業。同大学大学院人文科学研究科修士課程修了。84年同博士課程修了(宗教学専攻)。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さきん
24
企業と宗教の似ている点を事例を挙げて解説。会社の結束力を上げるために、天理教から学んで神様を各部門に祀っていた松下電器。唯物論、マルクス的な思想を抱えた西武グループ。宗教と大企業との重なっている所が見れるのが面白かった。 2017/06/30
ちくわん
5
企業経営者を知るには、まあまあの本。特に興味がある人は伝記を探せばよい。タイトルは企業と宗教とあるが、純粋な宗教が登場するのは、松下電器だけでは。本書で取り上げられた企業とは真逆の「財閥」を今度読んでみたい。中にわが目を疑うようなトピックスがいくつかあった、これって本当? 2018/10/28
芸術家くーまん843
4
松下電器産業(現パナソニック)、ダイエー、トヨタ自動車、サントリー(サントリーホールディングス)、阪急電鉄(現阪急阪神ホールディングス)、セゾングループ、ユニクロ(ファーストリテイリング)といった日本を代表する企業の哲学を、宗教学者である島田裕巳さんが論じた一冊。・ヤオハンの和田一夫氏は、「生長の家」の熱心な信者だった・松下幸之助氏の水道哲学は、天理教から生まれた・トヨタの根底には、日蓮主義の説くナショナリズムと、二宮尊徳の報徳思想が流れているなど、ゴシップ的にも楽しめる一冊ですが、実際の読みどころは、そ2013/01/05
nizimasu
3
大手企業の宗教哲学かと思っていたら必ずしも宗教に限ってはいない。前文には経営哲学について書いたものということでちょっとタイトル倒れ。実際、セゾンの堤清二とか全然宗教は関係ない。でもそれでもこの本は、企業と宗教組織の関連性。リーダーの振る舞いと聖職者や宗教の教祖とも通じるものがある。その点では類似点が感じられ、ある種の宗教論にも連なっているのが面白い点だ2013/02/16
Akiro OUED
2
結局、この本に登場する大企業を動かす宗教哲学は存在しない、というのが結論らしい。カリスマ経営者が、宗教にハマって、会社を傾けたとかの実例があると面白かったんだけどね。会社の敷地の片隅に祠があったり、事務所の中に神棚があったりするのはよく見かけるけど、結構不気味だと思う。2021/12/27