孤高の名家朝吹家を生きる―仏文学者・朝吹三吉の肖像

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孤高の名家朝吹家を生きる―仏文学者・朝吹三吉の肖像

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  • サイズ B6判/ページ数 292p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041103791
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

内容説明

ジュネの『泥棒日記』の名訳で知られ、その悪と倒錯の世界を日本に伝えた仏文学者の朝吹三吉。福澤諭吉に連なり、財界人ほか数多くの文化人を輩出した朝吹家に生まれた彼が、独自に守り育てた深い薫陶と美の哲学とは何か?今まで誰も触れることのなかった秘蔵の日記や資料を掘り起こし、多くの関係者への取材を重ねた貴重なノンフィクション。

目次

第1章 根底に流れる福澤諭吉の思想
第2章 華麗なる一族の生活
第3章 三吉と登水子・兄妹のフランス物語
第4章 戦前・戦後の激動の中で
第5章 『泥棒日記』の衝撃とサガンの出現
第6章 日仏の懸け橋として
第7章 孤独で幸福な日々
番外編 三吉の兄弟の歴史―受け継がれる自主独立の精神

著者等紹介

石村博子[イシムラヒロコ]
1951年北海道生まれ。ノンフィクション作家。法政大学卒業後、フリーライターとして各新聞・雑誌で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

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メルセ・ひすい

4
 朝吹三吉は三井財閥系の家系。62歳で楽隠居。骨董三昧の余生。1918年、69歳で腸間膜出血で急逝。豊前(大分県)の庄屋の二男。福沢諭吉の弟子。三菱商会の岩崎弥太郎の支配人。要するに政商。サガンの翻訳で知られる朝吹登水子、鮎川賞詩人・亮二、芥川賞作家・真理子…。一族に連鎖する美と自由の精神を導いた仏文学者・三吉の生き様と、もうひとつの朝吹家の歴史を初めて明かした貴重なノンフィクション。2013/02/27

ペイトン

3
朝吹家の5人の子供たちがどのように育てられてあの芸術家一家になったのかがよくわかりました。 翻訳家として有名な朝吹登美子さんは末っ子で一人娘、お兄様の三吉さんとは特に仲がよかったそうです。三吉さんが訳されたジャン・ジュネの「泥棒日記」は名訳と言われているそうです。読みたくて早速図書館に予約したのですが、うちにあったのです。函本が。全集1。読み始めていますがなかなか進まない。2015/03/18

honey

0
芥川賞を受賞した朝吹真理子さんの祖父・朝吹三吉を中心とした朝吹家の歴史を辿ったノンフィクション。その華麗な生活ぶりには驚いた。 文学を仕事にするのは不幸なことといった祖父の言葉を真理子さんはどう思っているのだろうか。2013/05/01

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