内容説明
第一次大戦の記憶も新たな首都ロンドン。クールな青年医師デリックは、戦地で傷を負い、検死官として働くように。それ以来、骨董店店主の兄デューイとの、微妙な距離を感じている。―そんな折、女優を目指す美しい女性が殺された。兄弟の不仲に心を痛める、童顔刑事エミールによって事件にひきずり込まれたデューイとデリックは、不本意ながらも協力しつつ、真相に近づいていくが…。
著者等紹介
椹野道流[フシノミチル]
兵庫県出身。1996年「人買奇談」で講談社の第3回ホワイトハート大賞エンタテインメント小説部門の佳作を受賞しデビュー。法医学教室の監察医としての経験も生かし、監察医もののミステリも発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yukision
40
第一次世界大戦後のイギリスが舞台。多分、シリーズの第一巻なのに、順番を間違えて後から読んでしまったため、読む前に犯人を知っているというミスを犯してしまった…。まあ、謎解き部分は楽しめた。2020/01/20
フキノトウ
39
思っていたより、読み易かったです。読後はほんのり暖かな気分になりました^^犯人は、とても歪んでいて気味が悪かった。面白かったです。2013/08/12
すみの
38
第一次大戦、徴兵を嫌いそのため長らく捕らえられていた兄・デューイ。反対に軍に志願した弟・デリック。戦後、画家を目指していたデューイは描くことを諦め骨董店主に、医師だったデリックは監察医に。戦争に対する考え・行動が逆のふたりは疎遠だったが、友人であるスコットランドヤード刑事・エミールを介して再び兄弟の絆を深めていきながら、難事件を解決する。この3人、北畠あけ乃画によって更に魅力を増す。兄弟間の、エミールとの会話はその画も手伝ってワクワクしてくる。まだ始まったばかり。2015/10/26
みか
37
表紙に惹かれて手に取ってみた。タイトルに偽り有りなお話。骨董店は舞台じゃないし、主人公は監察医の弟っぽい。とりあえず話は読めたけど、内容薄いなぁ。キャラ立てはしっかりしてるけど、シリーズ化し無いんじゃ意味無いのかな。デリックのキャラは何となく違和感有り。2013/04/12
たち
35
面白くて、軽く読めました。検死官の弟と刑事の話が中心で、骨董店をやっている兄の話があまりなかったのが少し残念です。一番良かったのが、ラストのブローチの話だったので、次は兄の話が中心だといいなぁ。2022/05/18