七帝柔道記

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  • サイズ B6判/ページ数 584p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041103425
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

七帝柔道に憧れ、北海道大学柔道部に入部。個性あふれる同期や先輩たちに囲まれ、厳しい練習をこなしていくが……。話題作『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』の著者が描く圧巻の自伝的青春小説。

内容説明

「七帝柔道」という寝技中心の柔道に憧れ、二浪の末、北海道大学に入学した。しかし、柔道部はかつて誇った栄光から遠ざかり、大会でも最下位を続けるどん底の状態だった。他の一般学生が恋に趣味に大学生活を満喫するなか、ひたすら寝技だけをこなす毎日。偏差値だけで生きてきた頭でっかちの少年たちが、プライドをずたずたに破壊され、「強さ」という新たな世界で己の限界に挑んでいく。悩み、苦しみ、悲しみ、泣き、そして笑う。唯一の支えは、共に闘う仲間たちだった。地獄のような極限の練習に耐えながら、少年たちは少しずつ青年へと成長していく―。

著者等紹介

増田俊也[マスダトシナリ]
小説家。1965年愛知県生まれ。北海道大学中退。北大柔道部で高専柔道の流れをくむ寝技中心の七帝柔道を経験、4年生の最後の試合を終えて部を引退し中退、新聞記者に。2006年『シャトゥーンヒグマの森』で第5回「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞を受賞して小説家に。2012年『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』で第43回大宅賞、第11回新潮ドキュメント賞をダブル受賞した。各社文芸誌で多彩なジャンルの小説を精力的に発表し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やっち@カープ女子

86
とにかく七帝戦に勝つために柔道の練習に大学生活の全てを費やします。 キャラクターも皆クセがあっておもしろく、試合の経過も気になり、 ぶ厚い本ですが一気に読んでしまいました。笑いと涙ありのスポ根青春の自伝小説。と言ってしまえば簡単ですが、ひとつの事にここまで打ち込む経験をされた作者を羨ましく思いました。作者が入部後2年間が語られているのですが、その後の北大柔道部が強くなったのか、ものすごく気になっているので続編も期待しています。2013/03/17

ゆみねこ

85
北海道大学柔道部の熱くひたむきな物語。名古屋から北大柔道部に入るため二浪した増田と、彼らの周辺の人物たち。ただひたすら柔道だけに青春を費やす男たち。「カンノヨウセイ」では笑わせてもらい、乱取りや試合では息詰まる苦しさを感じた読書。今の若者たちにこの熱さは理解できるかな?2017/07/24

暁人

75
柔道をやっていたので、寝技中心の高専柔道がいかにキツいかは大体わかっていた。汗で畳も滑るんだよなぁ…とか思い出しながら読んだ。あんな苦しい練習は二度としたくないと思う一方で、したくても体力的にもうできないのが寂しい。ちなみにカンノヨウセイは多分そうじゃないかな…と思っていたら、やっぱりって感じ笑。「柔道部物語」を思い出した。最後に、頑張れ北大!2013/05/13

とーさん

66
凄い一冊に出会ってしまった。とにかく、怒涛の如く、一気に読みきった。練習量は山内さんの現役時代にだって負けてない!練習量は誰にも負けてないんだ!結果は出てないけど練習量は負けてないんだ!ゴミにだって意地がある!そこまでいうのならやってやる!勝てなくてもこの場でやってやる!竜澤の言葉に泣けた。報われない毎日。しかし、本当に面白かった。2013/07/18

うわじまお

65
こんな格闘技の世界があるとは知らなんだ!! ほぼ実話。読みながら、ユーチューブで実戦を確認した。旧帝大の講道館柔道とは異質な柔道の物語。何度も何度も涙した。恐ろしいくらい大変な体育会だけど、登場人物たちがうらやましく思えた。来世では七帝柔道、やってみたいが、その前に旧帝大の受験突破のハードルが…。男ならぜひ読んでほしい一冊です!2017/11/05

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