セーラー服と黙示録

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  • サイズ B6判/ページ数 314p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041103418
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

探偵女学院で起こる“奇跡”の謎と、可憐な探偵たちの超絶推理!

愛知県の海に浮かぶ聖アリスガワ女学院。そこはヴァチカン教皇庁直轄の探偵養成学校であった。尖塔の十字架に貼り付けになった女子生徒――卒業のための最終試験の最中起こった殺人事件に可憐な探偵が挑む!

内容説明

孤島に建設されたミッション・スクール聖アリスガワ女学校。そこは日本随一にして、ヴァチカン直轄の探偵養成学校であった。探偵になるために日々勉強に励む生徒たち。そんな中、超難関と噂される、卒業のための最終特別試験が始まる。その問題は、校内にふたつある鐘楼に設置された密室において、二十四時間で主に最も近づくこと―つまりは奇蹟を起こすこと。苛烈な競争を勝ち抜いたふたりの生徒が幽閉され、特別試験がスタートするが…果たしてふたりの少女は、鐘楼尖端のおそろしい高さのラテン十字架に磔となって殺害されていた―!?前代未聞、究極の殺人事件の真相を暴くべく、ここに、“美しき神父”と“可憐な薔薇たち”の探偵合戦が幕を開ける。

著者等紹介

古野まほろ[フルノマホロ]
東京大学法学部卒。リヨン第三大学法学部第三段階「Droit et Politique de la S´ecurit´e」専攻修士課程修了。フランス内務省より免状「Diplome de Commissaire」授与。2007年1月、『天帝のはしたなき果実』で第35回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ひめありす@灯れ松明の火

79
漆黒のセーラー服に緑のライン、深紅のスカーフ。マグダラのマリアの化身たる百合乙女達が暮らす沖合の孤島。火花散らす美しきお姉様方、個性豊かな同級生。朝な夕なに主への祈りを、昼は探偵理論を、そして宵にはポテトチップスと殺人事件を。学園の狙いはただ一つ、天帝に寄り添う新たな聖乙女を選び出す事!楽園を追放されし始まりの女が梨を選んだ時、生まれてきた新たな娘。月の光と共に遊戯を楽しむ娘よ。さあ、新たなる供物を、サーガを。遠く金管八重奏、両手に水村英生。胸に十字架、唇には微笑みを。まほろなる場から逃れる為に、探偵を。2013/05/10

藤月はな(灯れ松明の火)

65
まず、初めに思ったことは「これってまんま、ゼーレの御前会議(sound only)じゃん・・・」ということでした(笑)バチカン所属の探偵養成女学校、聖アリスガワ学園で乙女たちは戒律の厳しい生活の中、宿題や指示される内容を予想して助け合ったり、罰則で食いっぱぐれた子にポテチを分けたり、憧れの御姉様に唇を奪われたり(←!?)していた。だがそんな乙女の聖域に乙女が磔になった死体となってしまう。誰が、何の目的で、どうやってしたのか?結末は苦いけど今日子の志がある限り、今日子の非力は非力ではないのだと私は信じよう。2013/05/24

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

65
聖アリスガワ女学院は愛知県の海に浮かぶ人口島にあり、日本帝国の領海にありながらヴァチカン市国の主権が及ぶれっきとした外国だった。そしてカトリック系の女学校でありながら探偵養成学校で・・。古野さん初読みです。探偵に国家資格があったり、その為の探偵養成学校が存在したり、世界観はとても好みだったのですが、なかなか話の中に入っていけませんでした。リアリティを出すための事細かな設定が逆に疲れさせたというか。物語はこれ1冊で終わることなくまだまだ序章といった感じ。とりあえず「天帝シリーズ」を読んでみたい。★★★2013/03/01

そうたそ

38
★★★☆☆ 前から気になってはいたが未読だった作家さん。なかなかアクの強い文体だという噂は聞いていたが、この作品に関してはマシかな。それでも好き嫌いは分かれそうだが。独特の舞台設定が魅力な本作品であり、ハウダニット・ホワイダニット・フーダニットに秀でた三人の探偵役がいるというのも面白い。結末の意外性とか、驚愕のトリックというのはないが、じわじわと詰めていくような謎解きは魅力。ただ既存のミステリという枠にははめにくい独特の作品であることは確か。どこか煙に巻かれたようなストーリーも好みが分かれるだろう。2016/10/24

朝比奈さん

38
天帝シリーズの補完用ですか。なかなか凄味のある妹御をお持ちのようで。でも。あの華々しい薀蓄と無意味な(?)ルビをガツガツ読みにくいまでに多用してなきゃ古野まほろ作品ぢゃないもん!その点、ちょっと物足りない感じです。ぶー。作品の半分以上をすぎないと事件が起こらないあたりは笑ったけど。あと、個人的には動機を追及せずにロジカルに徹する姿勢の方が好きだったなあ。2013/03/11

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