出版社内容情報
横溝賞史上最年少受賞者による最凶の問題作
SMバーでM嬢として働くミチは、偶然再会した幼なじみ・タミーから《地獄へ堕ちよう》というWebサイトの存在を教えられる。そのサイトに登録し、指定された相手を殺害すると報酬が与えられるというのだが……。
内容説明
身体改造、裏サイト、居場所を見つけられず悲鳴を上げる魂たち―。第32回横溝正史ミステリ大賞大賞受賞作。
著者等紹介
菅原和也[スガハラカズヤ]
1988年茨城県生まれ。高校中退後、19歳で上京。上野でバーテンダーとして2年ほど勤務するが、アルコール依存症になりかけたので退職。その後東京都内のキャバクラでボーイとして働く。『さあ、地獄へ堕ちよう』で第32回横溝正史ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きっしぃ
45
痛かった~!SM、ピアス、タトゥー、身体改造。死体の描写も痛い痛い!!ストーリーは、SMバーで働くミチがwebサイト「さぁ地獄へ堕ちよう」を知ったことから周りで起こる殺人事件。主人公も出会う人もヤバイ人ばっかり!痛い描写に気を取られてると伏線を見逃してしまうかも…!?表紙も中身も黒い本でした。黒い表紙コレクションにこちらも追加☆2016/10/09
銀河
35
うげぇ、吐きそう。テーマ自体グロいので、読んでいて辛かった。誰にもひとっかけらも共感できなくて。主人公ミチは、酒と薬ばかり摂取する様子にこちらの胃まで影響受けそうではあったものの、その中では一番気持ちがわかる、と思いかけていた。しかし後半からの堕ちっぷりで、また読んでいられない痛さを感じた。真実がわかり、誤解が解ける瞬間は、とても驚いた。伏線も確かに…ここまで我慢して読んできてよかったと思った。グロい描写に耐えられなかっただけで、文章や話運びなどは読みやすく飽きさせずとてもおもしろかった。2012/12/09
らすかる
28
はい、堕ちました。主人公ミチと一緒に(ฅωฅ`) ルーティンワークな毎日にうんざりして自分の価値観なんて無いに等しいと思って、だったら感情もなく生きていくか。もしくは潔く消えていくか。若い時って1度はこうゆう気持ちになるものなのかな。生きる価値とか意味とかに答えを出そうとしちゃうのかな。だとしたら堕ちないで地べたでもいいから地に足つけて生き続けてるってすごいのかも。自分の体を痛めつけないと生きてる実感わかないなんて辛いな~Ҩ(´-ω-`)2018/02/24
あっちゃん
28
横溝正史大賞という事で借りて来ました!SMバーで働く女の子が主役!とある、きっかけで謎のサイトを知り…という話だけど私的には、こういう世界もあるんだなぁ…という感じ(笑)読みやすいけど、グロいの苦手な人にはオススメ出来ない!2014/12/05
くろろん
28
タイトルで惹かれ、さらにSMやら死体やらと言うことで購入。個人的には面白かった!!!!!青春ミステリとはよくいうわーと思うけど、まさにど変態で生真面目で1歩隣にある人間の小説。六本木のSMクラブに飲みに行ったことあるけど、そこはとてもキレイな世界だったよ。なんでもしていいけどルールは厳しく、でもご褒美は甘く。あー、個人的に久々にあたり。2014/09/13