罪の余白

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041102756
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

大切な人の命を奪われたとき、あなたはどんな償いを求めますか?

高校のベランダから転落した加奈の死を、父親の安藤は受け止められずにいた。加奈のクラスメイトだった少女の協力で娘の悩みを知った時、償いを求める戦いが始まった――。第3回野性時代フロンティア文学賞受賞作。

内容説明

高校のベランダから転落した加奈の死を、父親の安藤は受け止められずにいた。娘は、なぜ死んだのか。自分を責める日々を送っていた安藤の前に、加奈のクラスメートだった少女が現れる。彼女の協力で娘の悩みを知ったとき、待っていた現実とは―。大切な人の命を奪われたとき、あなたはどんな償いを求めますか。第3回野性時代フロンティア文学賞受賞作。

著者等紹介

芦沢央[アシザワヨウ]
1984年2月13日生まれ。2006年千葉大学文学部卒業。出版社勤務を経て、2012年『罪の余白』で第3回野性時代フロンティア文学賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

takaC

174
単行本と文庫本の両方同時に手元にあったけどまずは単行本で読んでみた。(彼女のクルマが)必要不可欠なのかもしれないけど小林早苗助教授の存在が謎だった。2018/01/10

いつでも母さん

114
自分の中の自分に対する問いかけが幾つも出てきた・・自分なら娘が自殺じゃなかったらホッとするか?自殺かと思い原因を探ろうとするか?娘の復讐を行動にうつすか?・・当事者にしか分かり得ない。たった一人残されてしまった父の気持ちをどこまで汲み取れるだろうか!芦沢作家のデビュー作。選評にあるように確かにまだ拙いかと。しかし、読ませる。娘の高校での置かれた位置が気にならない親がいるだろうか?この咲と真帆は実在してるかもと思うと薄ら寒い。にしても、妻を亡くし一人娘も失った男の明日は・・切ない読後感だが一気読みだった。2015/05/29

taiko

77
高校生の一人娘の落下死亡事故。父の嘆きと女子高生の悪意。…語り手が変わるため、それぞれの思いが手に取る様に分かり、女子高生達が追い詰められていく様子にドキドキしました。 咲の悪女ぶりが興味深い。 この事件がなければ、咲の人生は華やかなものだったのでしょうか。 複雑な気持ちになります。 早苗の立ち位置を知るために、ネタバレを探してしまいました。私には読み込めなかった…。 ダブルバインドという言葉は初めて知りました。 この小説の中での重要ワード、勉強になりました。 2018/05/12

papako

76
やるせない物語でした。母親が自分の命と引き換えに産んだ一人娘の加奈が死んだ。自殺か事故か。彼女の悩みに気づけなかった父親は真実を求め、高校での娘の置かれた立場を知らされる。加奈が死ななければ、高校のクラスが変われば、苦い思い出で済んだはず。追い詰めた咲と真帆もいつか思い知らされるにせよ、普通の人生だったはず。父親の選んだ復讐ではない反省を求める行動にホッとした反面、咲の身勝手さに寒気がしました。そして、父親を支える早苗さんの救われた人生に読後を救われた気がします。2016/06/07

ミーコ

74
最初から引き込まれて一気読みでした。妻に先立たれ 男手1つで育てて来た娘まで・・・ 安藤の心情を思うと胸が苦しくて、いたたまれなくなります。 もう少し 掘り下げて欲しい所も有りましたが、吸引力のある作品でした。咲が、とても恐ろしかったです。2015/07/15

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