- ホーム
- > 和書
- > エンターテイメント
- > TV映画タレント・ミュージシャン
- > タレント
出版社内容情報
音にまつわる怪異の数々。急逝したボーカリスト・一志の処女作にして遺作!
昨年急逝したビジュアル系ロックバンドKagrra,の元ボーカリスト・一志。彼が生前書きためていた怪談を師匠・木原浩勝の編集・解説で一挙に紹介。これが一志の処女作にして遺作となる。
内容説明
一志、処女作で遺作の怪談集。
目次
「いまっ!!」
「もしもし…?」
間接ドッペルゲンガー
以心伝心
桃源郷
「らんな~」
夢知
猫
呪われた曲
戻る〔ほか〕
著者等紹介
一志[イッシ]
ロック・ボーカリスト。2000年6月3日にKagrra、を結成、日本美「和」をトータルコンセプトにヴィジュアルからサウンドまで、ネオジャパネスクスタイルで活動展開。和の風合い漂う独特なサウンドに加え、耽美なる詞世界の織りなすメロディーラインが特徴的で、幅広い年齢層からの支持を集める。11年3月3日に「終焉~桜舞い散るあの丘で~」を渋谷C.C.Lemonホール(当時)にて行い、バンド活動を終焉。その後、フリーのソロアーティストとして独立。最初にして最後となるアルバム「紅葉」を制作した。木原浩勝氏を“師匠”と仰ぎ、07年より新宿ロフトプラスワンにて「一志耳袋」という怪談トークライブを共に開催していた。11年7月18日に急逝。享年32歳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瑪瑙(サードニックス)
40
木原さんを師匠と仰ぐ一志さんの遺作。六十五噺で絶筆となってしまった怪談に、師匠である木原さんがコメントや解説を付けて出版されたもの。正直粗削りで怪談とは言い難い話も多く、詰めが甘い感が否めない。木原さんの解説やツッコミがなかったら、ちょっとわかりにくいものもありました。急逝しなければきっと木原さんから指導を受けてもっと完成度の高い本になっていたことでしょう。残念ですね。でも本を出したいという本人の願いを木原さんが叶えてくださって、きっと天国で喜んでいらっしゃることでしょう。2019/12/30
冬木楼 fuyukirou
16
題名を見てこれは何?著者一志、誰?編集者が木原浩勝で、えっ?・・・という事で図書館から借りた本。一志の書いた粗削りな話に師匠木原浩勝が添削しつつ講評を語る形式。一志はミュージシャンだったからこの題名なんですね。 自分が体験したり人から聞いた不思議な話を「怪談話」にまとめるにはどうすればいいかのノウハウというか蘊蓄を師匠が語る。一志の語りは語れる楽しさ全開で微笑ましい。研鑽を積んでストーリーテラーに育って欲しかった。2020/08/11
chatnoir
7
この手のお話が大好きで、木原さんに弟子入りした一志さんの遺作怪談。怪談としてはやっぱりネット怪談+α位かな。木原さんの添削があるので、もやっとしたところが納得できて読みやすかった。怪談を書き溜めてる人にも教本としておすすめ。ご本人も残念だったろうけど、木原さんの“残念”もダイレクトに伝わる一冊。本業に関しては全然知らない状態で読みました。2015/02/07
ラルル
6
故人となった一志さんの気持ちをくんで木原さんが出版したとても個人的な本だと感じました。木原さんの弟子に対する想い、一志さんの師匠に対する想いが熱く感じられます。この本はそこを読むものであって「怪談本」ではありません。何故なら純粋に怪談本として見た場合、出来は最悪だからです(笑) 文面は全体を通して「覚えたばかりの難しい言葉を使いたがる中2男子」そのもので、一行読むごとにスライディングでズッコケたくなる程、ツッコミ所満載のムチャクチャな文章です。純粋に怪談が読みたい方は買われない方が良いかと(笑)2012/08/17
澤水月
5
故人である著者の文章ほぼすべてに“師匠”編者が苦言添削を入れているのは不要だとしか思えない…故人のファンはどう思うのか。2012/07/06