金星(ヴィーナス)を追いかけて

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  • サイズ B6判/ページ数 294p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041102046
  • NDC分類 440.23
  • Cコード C0098

出版社内容情報

100年に一度の金星の日面通過が世界の科学者たちを結びつけた!

100年に一度の天体観測イベント、金星の日面通過。1761年、150人もの天文学者による人類史上初の地球規模の共同研究の顛末を描く感動のドキュメント!

内容説明

太陽系の謎を解き明かせ。チャンスは100年に1度、「金星の日面経過」。18世紀の天文学者たちが命を賭して結集した、地球規模の壮大なプロジェクト。

目次

第1部 一七六一年(召集令状;パリの誓い;イギリス参戦;シベリアへ;カウントダウン;カウントダウン;一七六一年六月六日 一回目のランデブー;数字の罠)
第2部 一七六九年(再挑戦;ロシアの決意;キャプテン・クック;白夜の王国スカンジナビア;北米植民地;地球の果てへ;一七六九年六月三日 二回目のランデブー;金星の置きみやげ)

著者等紹介

ウルフ,アンドレア[ウルフ,アンドレア][Wulf,Andrea]
インドで生まれ、幼いころドイツに移る。ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートでデザイン史を学ぶ。著書に『The Brother Gardeners』(米植物園芸図書館協会賞受賞)など。サンデー・タイムズ、フィナンシャル・タイムズ、ウォール・ストリート・ジャーナルなどに寄稿。ニューヨーク・タイムズ、ガーディアンなどで書評も担当している。ロンドン在住

矢羽野薫[ヤハノカオル]
会社勤務を経て、書籍・雑誌などの翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

わんこのしっぽ

10
2012年6月6日「日面の金星経過」。絶望的な曇り空。諦めきれず何度も何度も、空を見上げても雲ばかり…。もうダメか…諦めた瞬間、雲が切れて太陽が!!でも、ただの天体ショーとして楽しんでいました。250年前の同じ現象は、歴史的な天体現象として、初めて各国の共同観測を実現させた。『地球と、太陽と正確な距離の測定』自分の死後の現象なのに、国際的な連携の必要性を訴えたハレー。遠い過酷な観測地で命を落とした科学者。彼等の真実の追求への情熱に、胸を熱くさせられ、列強の思惑、野望に歴史の面白さを感じた。満足の一冊。2012/10/18

onasu

10
6月の金星日面通過の前に読んでいれば!星好きには、かなりの好著とみました。「50年後の天文学者たちに…」、てハレーさんにも、逸話あり。かっこ良すぎです。  物語は、1761年と68年にあった金星の日面通過(本書では経過)を、緯度の離れた場所で観測することによる視差により、太陽までの距離を計算しよう、との企てに、欧州各国の天文学者が協力して、地の果て、海の向こうまで。その悲喜こもごもに、当時の状況や各国の事情、時代の要請が加わるも、初めての国際協力に。  それにしても、著者のバイタリティーに大絶賛です。2012/09/04

聖月

3
▲ハレーが、50年後に金星の日面通過が8年セットで2回起きるよ、自分はもう生きていないから、みんな全世界で観測して宇宙の距離を測りなさいねと言って、それが行われるのも凄いが、当時の先進国も大航海を経ないと観測地に行けないのも苛酷だし、全世界のデータを集めるのも大変だし、科学って凄いね。1760年代なんて、仏革命より前の話。飛行機でFAXで電話でネットで、そんなのないんで、船に乗っていても本国とのやりとりは手紙だし、そんな時代に凄い。ちなみに我々は、2004年、2012年の2セットを経験済み。この前あったね2012/10/08

まさむね

2
18世紀の天文学者たちが世界レベルで協力した一大プロジェクトの全て。あのキャプテン・クックの第一回目の航海の主目的の一つも、金星の太陽面通過の観測にあった、というのは意外と知られていない事実だと思う。みんなで協力して観測しながら、データ収集後の計算ではライバル心むき出しになるのも面白い。2回のプロジェクトを通じて、情報共有や地図技術の進化といった副産物も生んだ。50年も前に世界的な観測を呼びかけたエドモンド・ハレーの功績は、あまりにも大きい。2012/09/26

ryooyr

1
金環日食が目立ったため、同じく今年起きたのにどこか地味だった感のある金星の日面経過だが、これに18世紀の科学者たちが熱狂し冒険を繰り広げた話。ル・ジャンティやシャップらの地球の四方で星を観測するため繰り広げた命がけの冒険を読むと、世界はこんなにも広かったのかと驚く。私は日面経過を実際に見なかったのだが、この本を先に読んでいれば、科学者たちを思いながら見たのにと後悔した。2012/08/04

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