出版社内容情報
わたしだけの みだらな しくみ。
美羽が紹介された秘密の会員制サロン。そこはきれいで聡明な男の子たちが甘美で特別な「おもてなし」をしてくれるお店で……。『バイブを買いに』で一世を風靡した著者が描く淫らで愛おしいエロとフェチズムの世界!
内容説明
PTAのお当番で資源回収物を見張るわたしは、ある日、“エロ本”をたくさん出されてしまい…(「資源回収日」)。お祝いの日に、彼が出張で不在だった夜、女がポーチから取り出したものは…(「ぱっきゃらまど」)。体の相性だけが良くて人間的には最低で十年前に別れた男。偶然再会し、誘われて言われたことは…(「人買い」)。こんなにもいやらしくって愛おしい。わたしだけの“みだらな”しくみ。
著者等紹介
夏石鈴子[ナツイシスズコ]
1963年東京生まれ。’97年「リトルモア」に小説「バイブを買いに」を発表。純粋かつ正直な女性のSEX観や恋愛観、結婚観を赤裸々に描いた同名短編集は世間に大きな衝撃を与え、デビュー時より一気に注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
45
うきうきわくわくする本ではなかった。これを読まないと得られないものは何もなかったし。でも「大幅な加筆修正をする」前の版も読んでみたいかも。2013/01/28
アコ
36
6篇収録の短篇集。ずいぶん長い時間をかけて読んだ。(というか途中で放置。購入本あるある。)性描写ありきだし官能小説になるんだろうけど、実に夏石流。そうなるまでが実に淡々と。行為そのものの描写もどこか淡々と。妙な盛り上がりなし。そのせいか「うわぁ…」が少なく、そうね女性にだって性欲はあるでしょう、とこちらも淡々と受け止められる。って“淡々と”と書きすぎだけど、著者の魅力がそれだと思う。好きな筆致。動物園の話が好き。2017/10/04
ムーミン
24
こういう内容でしたか。軽くあっさり読めました。2020/11/08
ユー
24
上品な言葉遣いが出て来るのが、やはり女性視点なのでしょう。丁寧な言葉と裏腹に、本音はエグイ、強烈です。いい意味で勉強させて頂きました。男性側の自己満足で終わってしまっては、いけませんね。改めて実感。2020/07/03
よつ葉
21
女はこういうものです。私だけかな(^-^;。またまた本音を書きそうなので自粛。2017/09/19