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出版社内容情報
連合赤軍兵士たち、その後の人生
日本を騒然とさせた「あさま山荘」事件から40年。服役を終えた連合赤軍の兵士たちは、逃れられない過去を負い、その後の人生をどのように送ってきたのか。そしていま、何を思うのか。彼らの「あれから」と「いま」
内容説明
連合赤軍に身を投じ、殺すか、殺されるかという、悪夢のような総括リンチ殺人を体験した若者たち―。40年経ち、服役を終え、市井に溶け込んでそれぞれの人生を送る彼らが「あれから」と「いま」を語る。
目次
第1章 「正しいと思ってやったのだろう」親父が言ったのは、それだけです。(前澤虎義)
第2章 「お父さんの人生が書いてあるから」と、息子に自分が書いた本を渡しました。(加藤倫教)
第3章 出所してからしばらくは、大きな声が出なかった。(植垣康博)
第4章 自己犠牲に魅せられたところもあったんだと思う。(雪野建作)
付 現代の肖像 山本直樹さん―性と暴力で描く「残る理由」
少し長めの解説―というより同時代を、彼らほど突き詰められなかった、大多数の活動家の一人の極私的感想(椎野礼仁)
著者等紹介
朝山実[アサヤマジツ]
ルポライター、書評家。1956年、兵庫県生まれ。地質調査員、書店員などを経てライターとなる。「AERA」「週刊朝日」他で人物ルポを執筆中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむら
47
連合赤軍の元兵士たち4名へのインタビュー。 山岳ベースのリンチ殺人前に逮捕された人、途中で逃亡した人、あさま山荘直前に逮捕された人、あさま山荘立て籠り犯の人。それぞれ出所後の人生は興味深いが、あの事件の振り返りの方はインタビュアーの突っ込み不足な感も。あとはやり全員男性なので女性兵士のその後も知りたい感(桐野夏生のはフィクションなので)。山本直樹の「レッド」を読む時のお供にちょうどいい。4名ともレッドに 出てきます。2017/09/06
Maiラピ
30
あまり知識がなかったので、ネットで人名や思想・事件・歴史など調べながら読み進めた。事件から40年、服役を終えた連合赤軍のモト兵士たちの回想と今。記憶はいつも塗り替えられて、ねつ造される。事実はそれぞれ目撃者の視点で多様に変化して受け止められる。そして人の心や感情はそう単純ではない。真実は藪の中。真実より明白な事実のみを受け止める。同時期に、三島由紀夫の自決、右も左もカオス、日本は思想の飽和状態だったのだろう。ただ、山で総括や犠牲になった人たちのあまりにも若い享年が哀しい。2012/06/30
うえ
11
「雪野健作 47年生まれ…横浜国立大入学後、革命左派に加入。鉄砲店強奪事件で逮捕…「刑務所に入っていたのは、75年から80年12月までで、福岡の刑務所にいました…86年だったかな、韓国で学生運動が高揚したときに、韓国のKBS…のひとが日本に取材に来て、昔の日本の学生運動の人間はどういうことを言うのか訊きたいと…印象に残っているのは『北』についてどう思うか訊かれたときのやりとり。まだ拉致事件がいわれる前で、日本の左翼がまだ北に対して信頼をもっていた頃です…『これからの歴史が答えをだすだろう』と言ったら、」続2018/09/01
服部
8
50年の節目ということで、日経新聞やクローズアップ現代+で取り上げられていたあさま山荘事件。連合赤軍の元兵士4人へのインタビューをまとめた本ということで、メンバーに属していたときのことはもちろん、服役を経て現在どのような生活をしているのかについても書かれていた。永田が泣き虫だったと言う証言が意外だった。他の本も読みたい。2022/03/03
スウィーニー校長
8
★★★☆☆ 元連合赤軍の4名へ、出所後の生活や、事件当時の事などを聞いている。全員、仕事をしたり結婚したりと、意外に普通の生活を送れているようです。 事件については、 なぜ共産主義にそんなにとりつかれ、命をかけようと思えたのか?。 そのエネルギーはどこからきたのか?。 なぜ武力闘争に行き着いたのか?。 そんなに社会に不満があったのか?。 これらの疑問は一向に解消されなかった。 当時を生きた人しか理解できないのか?2018/04/20
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