出版社内容情報
朝鮮王朝500年、男と女の物語!
朝鮮王朝500年の歴史が、物語を読むようにドラマチックにわかる! 謀反から生まれた新王朝がなぜ長きにわたって栄華をほこったか。韓流ドラマや探訪スポットの情報も盛りだくさん!
内容説明
五百年の長きにわたり、王朝は何を見つめ、日々を重ねてきたのか―。歴代27人の王が目ざした繁栄と、彼らをとりまく女たちの愛と夢。
目次
第1章 謀反から生まれた新王朝―太祖・定宗・太宗
第2章 大王の出現とその後の混迷―世宗・文宗・端宗・世祖
第3章 相つぐ士禍。内向きの葛藤―睿宗・成宗・燕山君・中宗・仁宗・明宗
第4章 秀吉軍の大侵攻。その時、朝鮮は―宣祖・光海君
第5章 アジアの激動。清帝国の出現と朝鮮―仁祖・孝宗・顕宗
第6章 爛熟する王朝。ふたたびの輝きを求めて―粛宗・景宗・英祖・正祖・純祖
第7章 老王朝の黄昏―憲宗・哲宗・高宗・純宗
著者等紹介
多胡吉郎[タゴキチロウ]
1956年東京生まれ。80年、日本放送協会(NHK)入局。以後ディレクター、プロデューサーとして、多くの番組を手がける。2002年、英国勤務を最後に独立、文筆の道に進む。韓国とは、NHK時代を含め30年をこす親交をもち、著書は韓国でも翻訳出版されている。また、韓国の文芸誌への寄稿やソウルでの朗読音楽会の開催など、活動をひろげている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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BIN
9
李氏朝鮮500年の歴史について物語という感じは序盤しか感じませんでしたが、順に記載されてます。チャングムの誓いもこの時代なので都度触れてましたね。朝廷内は党派に常に別れて、競い合って高め合うなら万々歳ですが、常に足の引っ張りあいに終止し、さらに外戚(というか母后)がシャリシャリ出てきて泥沼化。ときに優秀で先進的な人物が出てくるも守旧派に抹殺されてしまい、時代から遅れていくのが悲しいところ。2019/04/20
ごへいもち
8
ドラマのネタバレになりそうなところは飛ばすつもりが踏んでしまった(汗2014/09/13
なお
1
韓国歴史ドラマから、朝鮮王朝に興味を持ち、詳しく知りたくなり読んでみた。歴史を順番に追って詳しく書かれていてわかりやすかった。華やかな朝廷は権力欲の争いがずっと続いていたように思える。無実で死んだ人がどれだけいたかと思うと恐ろしい。どこの国でもそれは同じで、今も実は続いているのかも知れない。 500年以上の歴史の最後が日本の影響ということを世界史とかでは勉強したのかも知れないけど、覚えていなくて驚いた。2016/10/30
Yukitita
1
『成均館スキャンダル』『屋根部屋のプリンス』の韓流ドラマにはまり、一読。既得権者に結果的に有利に運用されていった韓国の儒教社会の歴史的な流れ(秀吉の侵攻による多大なダメージと明、清との外交。平和な時代の党派党略)。しかし、その身分社会・女性差別の中にあって、温かい人間的な生き方を模索した英傑、清廉な人たちが胸を熱くする。イサン(正祖)、トンイも観たくなった。そして、閔妃が、それまでの明・清や攘夷中心の政策から門戸開放によって朝鮮を立て直そうとしたことも、李氏朝鮮500年の歴史の中ですごい英断だったのだ。2016/05/24
CapH17
1
全体的に昼ドラのようなドロドロとした話が多かった。どの王様も人間の汚い部分が出ていて、この時代に生まれなくて良かったと感じた。こんなグダグダな国が、長々と続いたのは官僚が優秀だったからなのかなと感じた。2016/01/24