カドカワ・エンタテインメント
壼霊〈下〉

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  • サイズ 新書判/ページ数 281p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784041100813
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

出版社内容情報

〈紫式部〉と名付けられた壺に秘められた因縁とは?

〈紫式部〉と名付けられた壺を持つ者に襲いかかる災厄。〈紫式部〉と共に消えた女性の行方を追う浅見光彦もいつしか古都・京都の底知れぬ深みにはまっていく……。絢爛豪華な文芸ミステリー!

内容説明

800年の時を生き“紫式部”と名付けられた高麗青磁の壺と佳奈の行方を追う浅見光彦。そうした中、千寿の許に「首塚大明神へ“紫式部”の壺を取りに行け」という速達が届く。佳奈はまだ生きているのか、それとも罠なのか―?したたかで美しい京の女たちに人知れず暗躍する男衆。壼をめぐる様々な思惑に翻弄されながらも、浅見は壼の魔力によって引き起こされた過去の事件をも解き明かしていく。安井金比羅宮を皮切りに紫式部の墓、化野念仏寺、幽霊子育餡本舗、亀岡、大将軍八神社、首塚大明神…。縦横無尽に京都を駆け巡り、浅見が見つけ出した全ての事件を繋ぐ線とは。予想もつかない展開の連続!古の都・京都を舞台に繰り広げられる雅やかな文芸ミステリー。

著者等紹介

内田康夫[ウチダヤスオ]
東京都出身。1980年『死者の木霊』を自費出版し、作家としてデビュー。1982年に浅見光彦がはじめて登場する『後鳥羽伝説殺人事件』を上梓。以来、全国を旅して日本人の心の琴線に触れるミステリーを書き続けている。2008年3月、第11回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あつひめ

65
上巻のまどろっこしい展開が嘘のように…サクサクと物語は終盤に向かってひた走る…。何となくこの人?なんて思っていた人が本星となるとぐふふって気分になる。それにしても…京都人の独特の物腰。どこまで本気でどこからが違うの?みたいな…いつも思うことだけどそういう上品そうな物腰の裏側に潜む心が読めなくて…。今回は浅見さん同様女心に翻弄された感じです。なんだか…京都の美味しいもの巡りがしてみたくなりました。さて、引き続き浅見さんとミステリー旅行に旅立とうかな。もう次は用意してあるから。2014/08/01

かずよ

10
母が好きなシリーズなので、いつも読みますが、光彦はサザエさんやちびまるこちゃんみたいにいつまでも年と取らないのだ、うらやましい。2012/05/22

りさ

2
いろんな女性が出てきたけれど、みんな筋が通って、真っ直ぐで、いろんなものを腹に一物抱えてる。その一物をどう出すか、なんだな。怖いかどうかは。ここに出てくる京の女性は、男衆が霞んじゃうくらい怖いです。。。下巻も読みやすく、楽しかったです。ミステリというより、エンターテイメント?浅見光彦というジャンルなのかなって思いました。2013/03/16

kyao

2
昔好きで制覇していたもの毎度おなじみのパターンに飽きてしまい読まなくなって久しいんだけど、なんだか急に気になっちゃって、かーなり久々に浅見光彦シリーズを読んでみた。光彦ぼっちゃまの年齢を越してたよ私・・・!。旅紀行みたいなストーリーがいいよね。アッサリ読めて時間つぶしには最適でした。光彦モテ過ぎ。2012/11/04

ゆーや

0
内田康夫さんの150作目の作品。150作ってすごい数字。1つの壺を中心として起きた現在の事件と繋がっている過去の変死事件。浅見光彦が1つ1つ、ヒントを拾い上げて少しずつ少しずつ確信に迫っていく。いやあ、面白い。写真はないけどこんな場所かなって想像させられる具体的な描写で描かれる京都の街々。ダイニングガーデン京回廊はもちろん出てくる料亭なんかも全部実在するお店ということでびっくり!八起庵の親子丼の描写が美味しそうすぎてお腹がすきました笑横浜タカシマヤにもあるそうなのでぜひ行ってみたい!2014/09/23

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