内容説明
「おまえは、一人だ」母に捨てられたとき、妖しく美しい男にそう言われた。以来心に蓋をして生きてきた佐名は、嫁が次々死ぬ曰く付きの男へ嫁ぐことに。結婚式でその原因―『異形の者』に襲われ逃げ出すが、昔と変わらぬ美貌の男・忽那青紀に捕らわれ不思議な屋敷へ。ここはあやかしの憩う家。強大な力を持つ彼から「主としてここに住め」と脅されて!?心を癒すのは、優しい衣とおもてなし。あやかし大正ファンタジー!
著者等紹介
三川みり[ミカワミリ]
第7回角川ビーンズ小説大賞審査員特別賞受賞。『シュガーアップル・フェアリーテイル―銀砂糖師と黒の妖精』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐっち
22
あやかしをもてなす「まよいが」。15年ぶりに戻ってきた佐名と美貌のあやかし作家・青紀。今回は服で癒すお話なのですね。佐名が15年前、なぜあそこまで青紀を怖がったのかがちょっともやったけど、これから明かされるのかな?たぬきの茶釜が可愛い。。。2020/11/21
はなりん
20
4歳から天涯孤独の身となり、それでも前向きに生きてきた佐名。嫁が5人も亡くなっている曰く付きの商家へ嫁ぐ事になったけど、嫁いだその日に異形のモノと対峙し逃げ出すが、途中で攫われ、目覚めると幼少期に住んでいた家で、子狸の妖と美形の妖がいて、家の主人にと請われる。佐名が前向きで可愛いのと、子狸と子狐が可愛い!青紀がだんだん佐名に絆される様子が良き。お母さんのエピがウルッとして、青紀が守っているものが守られて欲しい。2021/07/25
よっしー
19
表紙絵とタイトルに引かれて手に取りました。佐名の慎重なようで大胆な行動力が良いですね。自分の行動にきちんと責任を持っており、やりとげようとする姿勢に好感が持てました。青紀もイケメンでしたが…個人的には本性の方が可愛くて良いですね。狐と狸のバトル、見ていて微笑ましすぎます。純有の扱いがやや不憫なようにも感じますが…昔から聞かされてきた教えを鵜呑みにしない思考が持てたなら、今後変化する可能性もあるのかな。2022/06/09
虚と紅羽
15
大正妖ファンタジー!「まよいが」をベースにした妖と人間の話。になるのかな? 苦労を重ねてきた佐名ちゃんと、言葉が足りない麗人妖の青紀の関係性が進むにつれ兄と妹、父親と娘みたいで可愛い。恋愛要素いらねないねこれなら。 子狸可愛い。口悪く青紀を罵りつつ心配してたり、看病したり。さりげなく狐VS狸繰り広げてるのも楽しい。人物紹介で小狐のところに「尻尾が九つある。」って書いてある時点で察するものはあったよ。2020/11/20
withyuko
11
あやかしとか異形の者とか出てくるから怖いのかと思ったら、漫画みたいで面白かった。でも、衣装とか儀式に関する考え方はいいと思った!確かに着るもので気分は違ってくるものだし、ひとは心がちゃんとしていないと嫉妬とか絶望とか憎悪とかそういうもので歪になっていってしまうから。読者はヒロイン佐名がわかっていないのに、青紀イコール九尾狐だとわかって読むのでそこも楽しい。2021/11/14
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