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出版社内容情報
空に浮かぶ遺跡、それは神が残したものだといわれている――。遺跡を攻略する騎士団に臨時で雇われた"歴戦の傭兵"アインハルト・ウィラーは、その名に恥じぬ経験と知恵でどんな罠や強敵をもねじ伏せていく!
内容説明
人智を超えた技術の獲得のため、天空に浮かぶ太古の遺跡を攻略する空挺騎士団。その一つ“叡智の雫”に、副団長アリアの部下として雇われた“歴戦の傭兵”アインハルト。その名に恥じぬ活躍で、遺跡を守護する偽神をねじ伏せ、罠を解き明かしていくアインハルトだったが、超技術の大国すら滅ぼした驚異的な強さの偽神に遭遇し全滅の危機に瀕し…!「ここは任せな。俺は俺の仕事をこなすだけだ」どんな窮地であろうと仲間の命は護り抜く型破りの傭兵が、百戦錬磨の経験と知識を武器に、謎に満ちた空を翔け巡る!第25回スニーカー大賞特別賞受賞のヒロイックファンタジー、ここに開幕!
著者等紹介
三上こた[ミカミコタ]
第25回スニーカー大賞特別賞受賞作「硝子の傭兵と空の騎士団」を改題・改稿した『型破り傭兵の天空遺跡攻略』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
62
第25回スニーカー大賞「特別賞」受賞作。新人のフレッシュな作品というよりは、まるでベテラン作家の手慣れた芸風を感じさせる内容。軽快でテンポあって読みやすい。主人公とヒロインが互いに影響しあってドラマが広がっていくあたりは、展開がしっかりしていて納得感あり。なので面白く読んだしその上で欲張りを言うと、そつの無さが物足りなさになってる気がしなくもない。世界観なり描写なりアクションなり平均点以上を取ってる感じなので、どれか一点さらに突き抜けたものがあると、熱気が生まれたように思う。ライトに読めて良いんだけどね。2020/07/07
まっさん
26
★★★★ スニーカー大賞特別賞受賞作品。まさに遺跡攻略物の王道を征く作品といった印象を受ける今作。ラブコメ要素などもほとんど含まれず、ただただひたすらにファンタジー物としての特色を色濃く描いてくれた今作は、そういった純ファンタジー作品が好きな人にはある程度刺さるのではないだろうか。ただ、その分良くも悪くも王道ファンタジー物であるために他作品との差別化があまり取れていない所が少し物足りなく感じてしまったのと、終盤の展開が少しご都合展開が過ぎる気がするところが残念だったかなと。あとがき的に続刊はあまり→2020/07/24
ツバサ
18
訳あり傭兵と優しき副団長の2人が関係を築いていくファンタジー。傭兵が抱えていた傷は想像以上に根深くてどうなるかと思いましたが、副団長が傭兵を理解するのを諦めなかったのが傭兵を過去から救い出すことに繋がっていました。最後は爽やかさが残っていて、素敵でした。2020/07/04
げんごろう
14
天空に浮かぶ太古の遺跡を攻略するバトルファンタジー作品。 相当厄介な性格の主人公を想像してましたが、思いのほか真っ当で男気もあり好印象でした。 魔法を駆使したバトル、鋼船都市や空の遺跡といった世界観も魅力的。 これからに期待の作品ですね。2020/07/08
真白優樹
13
空に浮かぶ遺跡を人々が攻略する世界で、死にたがりの傭兵の青年と堅物な少女が出会い、始まる物語。―――一歩踏み出せ、心を縛るあの忌まわしき記憶から。ぶつかり合い実力を見せ合い、正面からいくからこそ分かり合える。天空に浮かぶ遺跡と言うロマンあふれる舞台で戦い冒険する、そんなまるで新人とは思えぬ熱さと魅力が詰め込まれた物語であり、緻密で多彩に磨き上げられた面白さが光る、これから益々の円熟を楽しみにしたくなる作品である。一つの過去を乗り越えてもう一度初めから歩き出す先、未知の未来とは。 次巻も須らく期待である。2020/07/08