保身―積水ハウス、クーデターの深層

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保身―積水ハウス、クーデターの深層

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  • サイズ 46判/ページ数 368p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041097564
  • NDC分類 520.9
  • Cコード C0036

出版社内容情報

なぜ、小物ばかりトップになるのか!?
日本にはいまだ経営トップの不正を監視し、正す機能がない。
隠蔽された「騙されるはずのなかった」地面師事件。積水ハウスで起きたクーデターの内実を明かし、この国の漂流する企業倫理までも抉る経済ルポ!

地面師=他人の土地を自分のもののように偽って第三者に売り渡す詐欺師
積水ハウスは地面師に騙され、取引総額70億円、55億5900万円を支払った。

役職が上の者ほど、責任から逃げる。
実力派会長の突然の辞任。それは、社長の「保身」によるクーデターだった!
積水ハウスでは2018年、地面師事件の全容解明を進める会長が失脚した。
背景には、事件への社長責任が明記された「調査報告書」の存在があった。
責任を問われた社長が、会長を返り討ちにしたのだ。
11年のオリンパス事件以降、東芝、日産自動車、関西電力、東京電力とトップ企業の不祥事が繰り返されている。
下には厳しく、上には優しい、名ばかりのコンプライアンスはなぜ蔓延したのか? 
積水ハウス事件から、日本企業の腐敗構造までも暴く経済ルポ!

【目次】
まえがき
序 章  解任――クーデター政権、樹立す
第一章 事件――推進圧力は社長がもたらした
第二章 不正――現場は地面師に引き寄せられた
第三章 予兆――カリスマ君臨と腹心の野望が交錯する
第四章 暗闘――副社長、策動す
第五章 隠蔽――絶対権力の道へ
第六章 結集――公器としての会社を問う
第七章 総会――企業倫理、漂流す
終 章  腐敗――立憲主義を取り戻せるか?
あとがき
主要参考文献

内容説明

地面師=他人の土地を自分のもののように偽り、第三者に売り渡す詐欺師。積水ハウスは地面師に騙され、取引総額七〇億円、五五億五九〇〇万円を支払った。実力派会長の突然の辞任。それは、社長の「保身」によるクーデターだった!積水ハウスでは二〇一八年、地面師事件の全容解明を進める会長が失脚した。背景には、事件への社長責任が明記された「調査報告書」の存在があった。責任を問われた社長が、会長を返り討ちにしたのだ。繰り返される大手企業の不祥事。名ばかりのコンプライアンスはなぜ蔓延したのか?日本企業の腐敗構造までも暴く経済ルポ!

目次

序章 解任―クーデター政権、樹立す
第1章 事件―推進圧力は社長がもたらした
第2章 不正―現場は地面師に引き寄せられた
第3章 予兆―カリスマ君臨と腹心の野望が交錯する
第4章 暗闘―副社長、策動す
第5章 隠蔽―絶対権力の道へ
第6章 結集―公器としての会社を問う
第7章 総会―企業倫理、漂流す
終章 腐敗―立憲主義を取り戻せるか?

著者等紹介

藤岡雅[フジオカタダシ]
1975年4月6日、福岡県生まれ。拓殖大学政治経済学部卒。編集プロダクションを経て、2005年12月より講談社『週刊現代』記者。福岡のいじめ自殺事件やキヤノンを巡る巨額脱税事件、偽装請負問題などを取材。リーマンショックを機にマクロ経済やマーケット、企業研究などの分野に活動を広げ、東芝の粉飾決算の事件などを担当した。現在は『週刊現代』のほかに「現代ビジネス」、「JBpress」などに記事を寄稿している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

utinopoti27

131
積水ハウスを舞台にした地面師集団による巨額詐欺。いまだ記憶に新しいこの事件の被害者は確かに同社なのだが、一方で、緩すぎるリスク管理が指摘されてもいた。本書は、この一連の顛末を丹念になぞりつつ、企業ガバナンスのあり方に鋭く切り込むノンフィクションだ。日本屈指のハウスメーカーの経営体制に何が起きていたのか。骨抜きにされた検証委員会の報告書、経営トップの保身からくる隠蔽体質、内向きに傾倒したガバナンス等々。ステークホルダーを軽視し、企業活動の本質を見誤った経営陣に明日はない。痛烈な論調が重く突き刺さる一冊。2022/03/31

trazom

113
公私共にお世話になっている積水ハウスさんの内幕。地面師に55億円を騙し取られた事件、社長派が会長を解任するクーデター、その後の人事抗争等の一連の出来事が、極めて詳細に描かれる。問題の本質は、地面師に騙されたこと以上に、その事件を社内抗争に利用したり、社会に情報隠蔽するというコーポレート・ガバナンスにある。一方、欧米流の株主資本主義に基づく企業統治が絶対かといえば、それも疑問だ。サンデル教授の「秩序は、強制でなく倫理によって支えられるべきだ」という哲学に共感するが、それと隔絶した経営者の醜態がここにある。2021/10/01

遥かなる想い

109
積水ハウスのクーデター事件を扱った作品である。二兆円企業へと発展させた功労者である和田会長は かつての部下たちから なぜ解任されたのか。2017年に発覚した地面師事件から端を発する内紛の模様が丹念に描写される… クーデター後、ガバナンス改革として 何が行われていったのか…真偽の程はよくわからないが、日本企業のガバナンスの難しさを感じる…そんな作品だった。2023/01/04

Willie the Wildcat

78
制度に則った組織変更。責任の所在の不透明さと、それに伴う思惑が交錯。株主代表訴訟を経た組織変更。商習慣などの観点からは逸脱なのは事実だが、リスクをとるのもビジネス判断の1つでもある。問われる取締役のリスク判断と伴う責任。脇が甘いのか、隠蔽か?判断は裁判所の仕事だが、リスクへの責任の取り方が醜いという印象。加えて、訴訟の起点ともなったガバナンスへの日米差も印象的。大なり小なりどの組織でも存在するであろう”風通し”の課題。対岸の火事と考えないで、自分自身も組織を見直す必要性を再認識。2021/11/17

ばんだねいっぺい

37
「地面師事件」を契機に積水ハウスの経営の実態が露となる顛末。トップセールスマン型の会長の特性。財務部・不動産事業部・マンション事業部などのセクショナリズム。要求水準と達成可能水準の乖離による不正の横行。社外取締役や政治的株の持ち合い。課題は山積みだが、日本がよくなっていくために他人事と思わず頑張りたい。 2022/03/30

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