内容説明
都立浅川高校吹奏楽部の顧問三田村、通称ミタセン。教師らしくない言動をとるが、類まれな音楽センスを発揮し、赴任してすぐに部を東京都大会金賞に導いた。新学期を迎え、さらなる飛躍を目指す浅高吹部だったが、新副顧問のカモティこと嘉門先生が突如マーチング挑戦を宣言。青天の霹靂に部員たちは戸惑い、ミタセンはやりたくないとダダをこねる。次第に座奏VSマーチングの構図が生まれ…。大ヒット『吹部!』続編!
著者等紹介
赤澤竜也[アカザワタツヤ]
慶應義塾大学文学部卒。公益法人勤務、進学塾講師、信用金庫営業マン、飲食店経営、トラック運転手、週刊誌記者といった職歴を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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カブ
38
都立浅川高校吹奏楽部を描いた「吹部!」の続編。新年度になって赴任してきた嘉門先生がいきなりマーチング挑戦を宣言。個性的な先生たちにに翻弄される吹奏楽部員。それでも最後はみんなの心がひとつに…。部活っていいよね!2020/08/24
まるぼろ
19
前年のコンクールで都大会金賞という躍進を遂げ、さらなる飛躍を目指す浅高吹部だったが、新任の副顧問カモティこと嘉門先生が赴任早々マーチングへの挑戦を宣言し…というお話です。ミタセンとこれまた我の強すぎるカモティの衝突を筆頭に様々な事で擦り切れていく沙耶の心が折れてしまった時は都大会の敗戦も相まって流石にこれはダメかも…と思ったりもしましたが、再起した沙耶が復帰してからは文字通り歯車が噛み合った感があってとても良かったです。それにしてもこの大人共は…と何度も思いましたが…w 他の作品も読めればと思いました。2020/08/29
keith
18
マーチングをやりたい新任副顧問の嘉門と座奏にこだわる顧問のミタセンの板挟みになる部長の沙耶が不憫でならない。それでも丸く収まってめでたしめでたし。シリーズ第2弾ですが、前作を知らなくても、憶えてなくても何とかなります。2020/09/01
ミミネコ
14
沙耶達が3年生になり、新入部員も順調に入ってきていたのに、ミタセンと新副顧問のカモティが合わない。吹部として再出発したばかりなのにマーチング?顧問同士が沙耶を通してでしか話さないなんて有り得ない!沙耶が不憫で仕方なかった。しかし、バラバラになりかけていた部員を纏めるのは沙耶しかいなかった。先生が生徒に成長させてもらう…こんな事があってもいいかな、まさに青春でした。2020/12/09
Roko
10
ミタセンがやってきてからすっかり生まれ変わった吹部ですが、ホッとしたのもつかの間、次の問題が勃発したのです。新しく朝高へ赴任した体育教師のカモティが吹部の副顧問となり、なぜかマーチングをやるよ!って言い始めたのです。校長先生に話は通してあるって言うけれど、やっぱりミタセンはへそを曲げてしまって言うことを聞きません。でも、なんとかしなくっちゃ!マーチングはやってる方も観てる方も楽しいんだから!2020/11/25