出版社内容情報
なんでも屋から「やり残し請け合い屋」に転身した青年テル。
個性的な服装と独特な性格のWEBコンサル女子、木崎すずの手助けもあり、
業績は右肩あがりだ。
50年以上前の恋人の庭に、今何の花が咲いているか調べてほしい老婦人。
余命僅かのため、うまく別れたいと願う夫婦。
記憶喪失になった美女の、破られた日記……。
一方、テル自身にも差出人不明の依頼が届く。
謎解きの果て、優しい涙が止まらない、人生をやり直せる物語。
内容説明
なんでも屋から「やり残し請け負い屋」に転身した青年テル。個性的な服装と独特な性格のWEBコンサル女子、木崎すずの手助けもあり、業績は右肩上がりだ。50年以上前の恋人の庭に、今何の花が咲いているか調べてほしい老婦人。余命僅かのため、うまく別れたいと願う夫婦。記憶喪失になった美女の、破られた日記…。一方、テル自身にも差出人不明の依頼が届く。謎解きの果て、優しい涙が止まらない、人生をやり直せる物語。
著者等紹介
才羽楽[サイバラク]
1983年生まれ。2016年、第14回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として、『カササギの計略』(宝島社文庫)によりデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
坂城 弥生
39
最後に大きな秘密が… 人生のやり残したことをやり遂げる。タイトルから勝手に人の死期がわかってしまうとかの特殊能力者の話かと思ったら普通の人で苦労人の男が便利屋のフランチャイズで失敗して始めた仕事だった。優しい気持ちになれる作品だった。2020/11/16
坂城 弥生
35
前向きになれる物語でした。2025/01/31
よっち
35
不況によりなんでも屋から「やり残し請け合い屋」に転身した日賀テルが、押しかけWEBコンサル女子・木崎すずを助手に、もたらされた依頼を解決してゆく物語。かつての想い人が育てていた花、余命僅かのためうまく別れたいと願う夫婦、記憶喪失状態な友人の持っていた日記の真実、そして幽霊からの電話の招待、そしてテルに届く差出人不明の依頼。テルとすずの二人で時には衝突し、助け合いながら依頼を解決してゆくコンビっぷりがなかなかいい感じで、だからこそ最後の急展開は切なかったですけど、とても優しくて素敵な物語だったと思いました。2020/07/14
星野流人
32
いやこれめちゃくちゃすごいし、とても好きな作品でした。人が死ぬ前にやり残したことを手伝う「やり残し請け負い屋」の日賀テルが主人公で、死期の近い依頼人たちからの不思議なお願いを解決していく様が読んでいて楽しかったです。また、テルと風変わりな助手のすずのテンポの良いやりとりも、とても魅力的でした。物語がクライマックスに入っていくと続きの気になる展開が続き、最後は一気に読んでしまいました。願いを叶えた依頼人たちの反応が感動的だったエピソードも多く、とても素敵な作品でした。すごく良かったです!2021/07/28
よっしー
19
タイトルが気になって手に取りました。最初から切ない雰囲気は沢山出ていたし、何となくそうなんじゃないが…とは思っていましたが、良くも悪くも予想を裏切らない展開でした。でも、切ないけれど温かさもあって…素敵なお話でした。死ぬまでに叶えて欲しい願い…私なら何を願うのかと読了後に考え込んでしまいました。2024/07/25