江戸のおんな大工

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  • サイズ 46判/ページ数 288p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041094297
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

江戸城小普請方の家に生まれ、幼き頃より父の背中を見て育った峰。父を亡くし、人生の岐路に立った峰は、頼りない弟の門作を尻目に、おんな大工として生きていくことを決意する。神田横大工町の采配屋・与吉から請負い、お峰は普請仕事を始めるが……。上方からやってきた商売人の新店舗、反物屋の姑が住む猫屋敷、数々の騒動を起こす男児の長屋――おんな大工・峰が普請で人々の心を救う、新世代の人情時代小説!
『髪結百花』で第一回歴史時代作家協会新人賞、第二回細谷正充賞をダブル受賞した著者の最新刊。

内容説明

江戸城小普請方の家に生まれ、幼き頃より父の背中を見て育った峰。父を亡くし、人生の岐路に立った峰は、頼りない弟の門作を尻目に、おんな大工として生きていくことを決意する。神田横大工町の采配屋・与吉から請負い、峰は普請仕事を始めるが…。上方からやってきた商人の新店舗、反物屋の姑が住んでいた猫屋敷、数々の騒動を起こす男児の長屋―おんな大工・峰が普請で人々の心を救う。『髪結百花』で第1回日本歴史時代作家協会賞新人賞、第2回細谷正充賞受賞。2冠受賞の実力派作家が放つ新世代のお仕事時代小説。

著者等紹介

泉ゆたか[イズミユタカ]
1982年神奈川県逗子市生まれ。早稲田大学卒業。同大学大学院修士課程修了。大学在学中から小説の執筆をはじめる。2016年、「お師匠さま、整いました!」で第11回小説現代長編新人賞を受賞し作家デビュー。19年『髪結百花』で第1回日本歴史時代作家協会賞新人賞と第2回細谷正充賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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itica

62
江戸城の小普請方(幕府に関わる建物の修繕)を務める家に生まれた峰は、女だてらに大工仕事が大好きだ。一方、弟の門作は漢詩に現を抜かす跡取り息子。大工になる決心をした峰は、家を飛び出し、采配屋の家に厄介になる。家の普請と言っても様々だ。知り合いになった腕の良い大工から、通り一遍では見えてこない依頼主の事情などを考慮した最良の普請を学んでゆく。女性蔑視の時代の女大工。どんなハチャメチャな話になるかと思ったら、案外、普通の人情話だった。でも客の方は個性的かな。お茶を飲んでほっと一息、みたいな読後感。 2020/08/09

真理そら

51
興味深い視点の作品だけれどもう少し年齢を高く設定した方が納得できたかもと思う読者である。2021/07/19

オリーブ

25
柏木家は江戸城の小普請方を務める御家人。子供の頃から父の仕事をみて手先が器用な長女の峰は同じ仕事を目指す。本来なら亡くなった父の後を継ぐのは弟の門作だが、彼は漢詩に夢中。上方の店<ごくらくや>を江戸に持ってきて開こうとするが何故か竈の火がつかず困る杢兵衛、亡くなった姑が飼っていた猫と嫁の夕、本人には悪気なく周囲の者が困ることをしてしまう9歳の亀太郎、訳アリの女に惚れた門作、火事で焼け出されたお綾の姑ツル。建物としての家目線に立った峰と大工の五助、采配屋与吉らがいつしか住人目線で関わっていくことに。2021/05/25

fuku3

20
2020年8月26日読了。泉ゆたか氏初読み。安永四1775年江戸。柏木家は小普請方で峰は長女!大工仕事が大好きで仕方がない!一年前に父親が急死!嫡男の門作は漢詩を愛する文学青年!峰は女の為、跡は継げず昔馴染みの差配屋 与吉一家に居候して大工仕事を始める!色々な問題を抱えてた家からの普請を峰は解決していけるか…。個性豊かな周りの人々に助けられ問題を片付けて行くがチョともやっと感がする!話しにメリハリが少ない解決策が納得行かずえぇー!弟の門作の言動もどっち付かずでイライラ感が拭え無い‼︎峰のキャラが弱い!2020/08/26

さく

19
面白かった!主人公の弟、門作が魅力的!もう、好き!門作のその後を知りたいから、続編を書いてほしい!2024/03/14

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