角川文庫<br> ヘルドッグス―地獄の犬たち

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角川文庫
ヘルドッグス―地獄の犬たち

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  • サイズ 文庫判/ページ数 560p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041094105
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報



深町 秋生[フカマチ アキオ]
著・文・その他

内容説明

「警察官の俺に、人が殺せるのか?」関東最大の暴力団・東鞘会の若頭補佐・兼高昭吾は、抗争相手を潜伏先の沖縄で殺害した。だが兼高はその夜、ホテルで懊悩する。彼は密命を帯びた警視庁組対部の潜入捜査官だったのだ。折しも東鞘会では後継をめぐる抗争の末、七代目会長に就任した十朱が台頭していた。警視庁を揺るがす“秘密”を握る十朱に、兼高は死と隣り合わせの接近を図るが…。規格外の警察小説にして注目の代表作。

著者等紹介

深町秋生[フカマチアキオ]
1975年山形県生まれ。2004年『果てしなき渇き』で第3回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

350
『煉獄の獅子たち』読了からの、文庫版での再読。『煉獄~』は文庫だとどういうタイトルになるのだろうか。初読時にも感じたように、ずいぶんあっさり潜入出来て、トントン拍子に出世するものだという違和感は強い。二作目を読んだ後に読み返した感想としては、勝一の出番これだけ?という拍子抜けと、兼高と勝一が顔を合わせた時の会話が、流れからいって不自然なのが気になる。それ以外は概ね、熱量の高い狂気に支配された、良質なノワールといえる。改めて読むと、室岡がすごく良く、兼高との対決シーンは夢中になった。2020/11/20

アッシュ姉

82
深町さん渾身の新境地!なかなかの分厚さでも集中力が途切れることなく、じっくり読まされた。潜入捜査官としてヤクザの世界へ入り込んだ主人公。いつ正体がバレるか分からない緊張感、任務達成への焦燥感、完遂後の己の身の振り方、一時も気の休まらない緊迫感にヒリヒリハラハラ。凄いわ、ヤバいわ(ヤバいのは私の語彙力と深町さんの筆力)。ヤクザのドンパチ通り越して、もはや戦闘。目玉から臓器からいろいろ出ちゃって文章では何とか追えたけど、映像でどこまでいけるか。結末が気になって仕方がなかったが、こうきたか!前日譚より続編希望!2022/07/10

H!deking

82
映画化が決まったので読んでみました!ヤクザの潜入捜査モノですが土竜の歌とは180度違います(笑)登場人物が多くて入り込むまでに少し時間がかかりましたが、途中から怒涛の展開で面白かった~!岡田准一ピッタリ!映画も楽しみー!2022/06/07

のり

77
警察VS関東最大の暴力団。警視庁から東鞘会に潜入捜査に入り、警視庁にとっての爆弾になり得る事案を防ぎ、壊滅に導く為に、手を悪に染める。長年潜り続けている中、ヤクザの世界に浸かりつつある。警察内より身内意識の強いヤクザ達に寄り添う気持ちが…バレる不安と戻れぬ不安。どちらも生き地獄。どちらの組織も加減を知らないし、明るい未来を描く事も出来ない。2020/12/22

やっちゃん

65
毎日せかせかしつつ起伏のない毎日を生きてるとヤクザの短くも華々しい生き様に魅せられるのかもしれない。久しぶり良いハードボイルドに会えて大満足。裏切り裏切られ殺し殺され誰もいなくなるという王道だけど最後まで最高だった。映画も観たいな。2022/12/06

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