内容説明
ゾウの頭の上でその可愛さと揺れにメロメロ、失恋を引きずるダメンズと友人になったタイ王国。サハラ砂漠から日本のラジオに生中継。パリ、路上の賭け事で大勝利のはずが…。下北沢で自由を愛する人々に憧れる。バックパックを背負って詩人が飛び込んだ世界の国々―10年を辿るエッセイ!
目次
海外編(灼熱のタイ旅行記;カンボジアの青年たち;バックパッカー姉妹;台湾の温泉;フィンランドの大学生;フランス危機一髪;カタルーニャのキッチン;砂漠と迷宮のモロッコ紀行;私って、アジア人なんですね;母とジャスミンティー)
国内編(一人旅のススメ;奄美大島の神様;旅が栖になった上田;銀河鉄道の旅;私の下北沢)
著者等紹介
高橋久美子[タカハシクミコ]
1982年愛媛県生まれ。チャットモンチーのドラマー・作詞家として活躍後、2012年より作家に。様々なアーティストへの歌詞提供も行う。翻訳絵本『おかあさんはね』(マイクロマガジン社)は第9回ようちえん絵本大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
49
高橋久美子さんを知らずに読みました。バックパッカーとして東南アジアを妹さんと旅したカンボジア、台湾が印象的。カンボジアでは地雷で障害者になった国民を、貧しい国民たちが「あの人たちの犠牲があって自分の命や生活があることを忘れてはいけない」との言葉に感動。旅に出ると人の優しさや怖さを全身で感じることが増える。高橋さんも旅慣れているようで、意外と繊細で怖がりなのが人間味があって好感度大。フィンランドも国民の国への信頼の高さに感動。旅は感動をもたらしてくれると思い出させてくれる本でした。2021/08/03
katherine
20
チャットモンチーのドラマー▪作詞家として活躍後、作家になった高橋久美子さんの書き下ろし。海外の国々だけでなく、国内も含めこれまで旅した足跡を書きまとめた一冊。高橋さんの魅力があふれる内容だった。自然体で現地の人たちと触れあう姿は、きっと何倍も旅の醍醐味を味わえるに違いない。言葉の選び方もよかった。2021/07/01
まさ☆( ^ω^ )♬
19
著者の独特の語り口も相まって、非常に楽しい読書でした。海外を旅する気力は湧いてこないけど、国内の色んな所へは行ってみたいと思ってます。早く、気軽に旅行ができる状態になると良いですね。2021/05/03
野のこ
18
前回、初めて高橋さんの小説を読んでファンになり旅のお話も興味があって読みました。現地で出会った人とすぐに仲良くされてるのは彼女の人柄、素敵だなぁ。危ないんじゃない?ってところは妹が止めててしっかりされてる!旅をしたリアルな感情がいっぱいつまってて、充実した読み心地。ケ・ブランリ美術館気になりました。2022/09/20
バニラ風味
17
妹と、時には母も一緒に、海外を旅する著者。外国語がしゃべれる訳でもないけれど、現地に行って、身振り手振りでコミュニケーションをとり、仲良くなっていく様子は、面白かったです。遺跡を見学した時、金品をたかろうとする輩につけられたり、不愛想な若者と少し仲良くなれたけれど、結局相手はお金が欲しかったのだ、というエピソードには複雑な想いでした。2022/05/21