出版社内容情報
はなの働く神田の一膳飯屋「喜楽屋」に、人形師の達平たちがやってきた。出羽からきたという達平は仲間たちと仕事のやり方で揉めているようだった。じっと堪える達平は、故郷の料理を食べたいというが……。
内容説明
はなが働く一膳飯屋「喜楽屋」に4人の人形師がやってきた。酒を飲み出したのも束の間、3人の男は、達平と呼ばれる中年男を仕事のことで罵りはじめた。その場に居合わせた御薬園同心の岡田弥一郎に咎められた3人は、なんと達平を置いて逃げ出してしまう。だが、達平は、そんな3人を恨むことなく、仲間への想いを語りはじめた―。はなは、そんな達平が食べたいという故郷の「だまこ鍋」と「わらび」料理を作ろうとするが…。
著者等紹介
高田在子[タカダアリコ]
神奈川県横浜市出身。幼少よりプロ作家を夢見て、家事、育児、夫の社会保険労務士事務所の手伝いに励みながら小説を書き続けてきた。『忍桜の武士 開花請負人』(白泉社招き猫文庫)にて念願のプロデビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
74
はなの味ごよみ「心ちぎり」 6巻。初読みの作家さん、いきなり6巻から読んでしまいました^_^;1巻から読み始めます。2021/07/29
はつばあば
53
あぁやっちゃいましたか弥一郎さん。いやぁそれでいいのですが・・はなさんも悩みますよねぇ。このシリーズ9巻までUnlimitedで読ませてくれるのに10巻だけが違う・・これなんかありますよね。購入してまでも読ませたいなにかが・・。 良太さん、家が大事か惚れた女が大事か・・。やっぱり武士っていうのは小松原の処世術が正解なのか。今6巻目、咲きを読むのが辛くなってきたわ。人情物ではあるが主人公は幸せを掴めるのだろうか。はぁ・・重い(◞‸◟)。2022/12/23
kagetrasama-aoi(葵・橘)
35
「はなの味ごよみ 心ちぎり」シリーズ第六巻。岡田弥一郎さま、突然でしたね!(いや兆候はあった?)二人の男の申し込みに揺れ動く女心…は定番の展開ですから(o^O^o)。でも、結城家が公儀隠密で家格が高くて駄目だけど、同心の岡田家なら“はな”みたいな市井の女でも縁組出来るって、何だか腑に落ちないんですけど。それ以前に“はな”にそこまでの魅力を感じないのは問題ですよね。薄毛の侍のエピ再び、髷が結えないのは進退問題。現在の大相撲界も同じですよね。コメディタッチになってるけど、切実な問題だったんでしょうね。2022/07/04
はにこ
33
今回も色々な出来事があるなかでついに。。そーだよねぇ。やっぱりそーだよねぇ。っという展開。ここまで一途なはなはある意味偉いとさえ思えてきた。薄毛のお侍再び!この話、ついつい笑っちゃうのよね。シリアスな場面なのにかつらが取られる場面が特に笑ってしまった。2021/05/06
あつひめ
25
6巻。あ~、とうとう言ってしまったか弥一郎。そして、なぜ、良太はこんなに頻繁にちょろちょろと顔を出すんだ。思わせぶりなことばかり。この物語も、はな、弥一郎、良太の恋物語が無ければ、江戸時代の料理を想像しつつ人情話として楽しめるんだけど。なんだか、はなの恋の成就を願っていないような自分に読んでいて腹立たしくなってしまった。出てくる料理もマネできそうだし、実際に江戸時代にもあったような料理だから読んでいて楽しいのに。ちぎる料理「ちぎりこんにゃくとちぎり厚揚げの煮物」食べてみたくなった。巻きせんべいも気になる。2025/02/09