角川文庫<br> 海棠弁護士の事件記録―消えた絵画と死者の声

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角川文庫
海棠弁護士の事件記録―消えた絵画と死者の声

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  • サイズ 文庫判/ページ数 233p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784041091876
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

弁護士・海棠忍は、しがない法律事務所で依頼に振り回される日々を送っている。
最大の悩みは、自らが後見人をつとめる十五歳の少女、黒沢瑞葉。
ずば抜けて聡明なのだが、事務所に入り浸って事件に首を突っ込もうとするのだ。

ある日、小学6年生の杉浦涼太が事務所を訪れ、三年前に事故死した祖父の遺品を取り戻してほしいと依頼する。
幼い記憶ではあるが、祖父は最も大切にしていた黒猫の絵を「自分が死んだら涼太に贈る」と約束していたはずで――?


【登場人物】
▼海棠忍:町の小さな法律事務所の主。目下の悩みは、自らが後見を務める少女・瑞葉が依頼に首を突っ込みたがること。数年前まで大手事務所で熱意ある仕事をしていたようだが……。
▼黒澤瑞葉:高名な推理小説作家の娘。十五歳にして大人顔負けの知識を持ち、高校入学を拒否する。事件に興味深々だが、事務所に出入りする理由は他にもあるようだ。

内容説明

しがない法律事務所を営む海棠忍は、小さな依頼に振り回されてばかり。目下の悩みは、自らが後見人をつとめる15歳の少女、黒澤瑞葉。ずば抜けて聡明なのだが、事務所に入り浸って事件に首を突っ込もうとするのだ。ある日、小学6年生の杉浦涼太が事務所を訪れる。3年前に事故死した祖父から譲り受けるはずだった絵画が、何者かの手によって奪われたらしいと言うのだが―?熱意を失った弁護士と天才少女が事件に挑む!第5回角川文庫キャラクター小説大賞“大賞”受賞作。

著者等紹介

雨宮周[アマミヤアマネ]
兵庫県出身。京都大学卒。2019年、「海棠弁護士の事件記録」で第5回角川文庫キャラクター小説大賞“大賞”を受賞。受賞作を改題改稿した『海棠弁護士の事件記録―消えた絵画と死者の声』がデビュー作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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よっち

36
しがない法律事務所を営み、小さな依頼に振り回されてばかり海棠忍。自らが後見人をつとめ事務所に入り浸るようになってしまった15歳の聡明な少女・黒澤瑞葉と事件解決に挑むミステリ。小学6年生の杉浦涼太によってもたらされた、3年前に事故死した祖父から譲り受けるはずだった絵画が何者かの手によって奪われた事件。暴走気味の瑞葉に振り回されながら、事なかれ主義になりきれない忍が事件の真相に迫る展開で、テンポよく散りばめられてゆく一見関係なさそうな小ネタの数々が、後々いろいろ効いてくるのは上手かったです。シリーズ化に期待。2020/04/15

18
さくさくと♪初読みの作家さん、お話しは読みやすかったです。法律用語は読みにくかったけど…。瑞葉さんの設定のナゾとか、占い師さんとか他のキャラも気になるので、続編出たら読みます。2021/03/14

しぇん

18
純情すぎたせいで弁護士の仕事を完全に仕事とわりきって仕事しようとしている主人公と後見人の少女の物語り。短編連作かなと思ってましたが、長編でした。キャラクター小説大賞みたいですが、ヒロインは割りと謎のままおわってるので、そこらへんは続編に期待ですかね2020/11/08

よっしー

18
頁が薄い割に、かなり内容が詰まっていて読み応えのある一冊でした。法律の知識はさっぱりですが、素人でも分かりやすく説明してあって、少し勉強にもなったり。瑞葉の行動は守秘義務のある仕事に着く人間からすると如何なものかと思ってしまいました。ただ、事件解決に一役買ってるし良いコンビでもあるので、正式に助手になればモヤモヤせずに入れるのにと思ってしまいました。2020/10/12

ひさか

16
第5回角川文庫キャラクター小説大賞(2019年)受賞作品を改稿、改題して、2020年3月角川文庫刊。しがない法律事務所の弁護士と、事務所に出入りする聡明な少女瑞葉の事件記録。面白そうな設定で、殺人まで登場するわりには、展開が奮わず、少し残念。2021/01/26

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