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内容説明
39番浮遊島の“最後の獣”を退け、浮遊大陸群の滅びに猶予を勝ち取ったあの日から、五年。「オルランドリ商会第四倉庫に、『鏃』の提供を要請する」未だ2番浮遊島に神々を囚える“最後の獣”を排除するほか、世界を守る術はなく―最後の決戦を前に、妖精兵たちはつかの間の日常を過ごす。「アルミタはさ、今でも、ティアット先輩みたいになりたい?」かつて憧れていた景色に手が届く今、幼き妖精兵に訪れる葛藤―そして迫る決意のとき。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
39
39番浮遊島の〈最後の獣〉を退け、浮遊大陸群の滅びに猶予を勝ち取ったあの日から、五年。最後の決戦を前に、妖精兵たちはつかの間の日常を過ごす第九弾。前回からの後日談的な内容で、すっかり英雄扱いされながら護翼軍として活動するティアット、意外にもデキる人になってしまったマルゴなど、成長した姿を見せてくれた一方で変わらない一面もあって、救いのない展開の中にも何かいい感じにまとまる部分もあって、物語が確実に終わりへと向かいつつあるのをひしひしと感じる中、最終的にどんな結末が待っているのか、続巻を楽しみにしています。2020/12/03
かんけー
33
読了♪冒頭、ティアットとラーントルクの会話から、ラーンの思わせ振りの言葉にティアットは「???」と善く分からないと?w今回は青鷺姫ヴェーラ▪ストリエンが一方のヒロインでソコにティアットが絡んでく内容。物語が進むにつれヒロインの別のムニャムニャwがとても意外な感じでオッケー(^_^;)と♪フム?こう云う展開好きですね~(⌒‐⌒)♪ ヴィレムの生存理由がもっともらしくも可笑しく、苦笑(^_^;)で。ホント、ヴィレムが居てくれるだけで安心して読んでいられる♪マルゴのセリフまわしが可愛いw新世代アルミタ→2020/11/08
オセロ
30
Kindle Unlimitedにて。 嵐の前の静けさ…静か過ぎて怖い…。 貴翼帝国のゴタゴタを通じてマルゴの成長が見られて嬉しい限り。 そして妖精倉庫では最終決戦に向けての準備が着実に進められていて。その中で自らメンバーに加わることを決めたアルミタとユーディアが初めての戦場でどうなるのか気になるところです。2023/10/21
真白優樹
15
―――最後の時は静かに肩に手をかけ、幼子は決意し先を往く少女は静かに見据える。 世界の終わりは静かに迫り、既に戦いは避けられず。そんな中でも世代は継がれ、少女達は終わらぬ戦火へその身を賭していく。かつてとこれから、過去と未来に想いを馳せ静かに微笑みながらも誰かとの別れと何かの始まりを予感させてくる巻である。世代は継がれ希望の芽は誰かの心の中に確かに宿る中、それぞれの思いが巡る最終決戦は何処へ向かうのか。果たして決戦の先、誰かの命が散ってしまうのか。果ての終わり、その景色とは。 次巻も須らく期待である。2020/11/08
彼方
14
〈最後の獣〉を退け、浮遊大陸の滅びに猶予を勝ち取って五年。未だ囚えられる神々を救うべく、最後の決戦を前に妖精兵たちは何を思うのか…な第9巻。若干箸休めな巻ながら色々と気になっていたヴィレムやネフレンの現状…月日を経てすっかりエージェントみたくなったティアットの姿と…いよいよすかもかもクライマックスといった所。しかしリィエルの時系列にもう、すかすかラストがすかもかの何処かに挿入される感じですよねこれ…クトリの存在が未だ重いのでそこら辺もきっちり締めてほしいなと思いつつ、いよいよ最終決戦。次巻も期待してます。2020/10/31