出版社内容情報
五竜と呼ばれる血筋から帝を選ぶ習わしがある国で、巫として暮らす日夜子。ある日突然次の帝を選定する役目を告げられ、男装して出仕することに! 個性的な竜たちに囲まれ、女子だとばれずに役割を全うできるのか?
内容説明
神剣の意を聞き、竜王を選ぶ斉家に生まれた日夜子。その役目は男性にのみ受け継がれるが、父が亡くなった今、果たす者はいなかった。しかし、都からの使者により状況は一変。妹を人質に取られ、男装して言われるままに偽りの選定をすることに!ところが、王候補の一人・白金竜鎮に選定の真偽を疑われ…?「俺のことは、信じられぬか」個性的な五竜たちと渦巻く陰謀、重ねた嘘と恋の駆け引きが織りなす、和風ラブファンタジー!
著者等紹介
和知杏佳[ワチキョウカ]
新潟県出身。第16回角川ビーンズ小説大賞優秀賞&読者賞受賞。『魔法卿城の優しい嘘 銀の執事と緋の名前』(受賞作改題、改稿)にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
虚と紅羽
14
乙女ゲームのシナリオ読んでる気分。最終√分岐は白金竜でした。途中、玄水竜や黄土竜や孝保(隠し)√の匂いもあったけど気の所為だったようだ。1人にポイントを絞った話というよりは話の軸になる5人の王候補、竜に焦点を当てた内容。乙女ゲームの√分岐前の『攻略キャラを良く知ろう!』パート。 碧木竜と紅火竜はもう少し話が欲しかった。黄土竜は最後の最後で面白くなったからよし。 脅されて男装して女人禁制の場所に潜りこむ、な設定はもはやテンプレ。2019/11/13
粋
7
これは続く前提で作られたのかな?今のところ続きは出ていないみたいだけど。黒幕はチラッと出てきただけだし、斉家の謎も、その後の国も恋愛も中途半端なのでここで終わられると…。五竜と陽月が協力しあうとことか面白かったので残念。2023/06/03
紅羽
4
王を選ぶ家に生まれた日夜子。父親が亡くなった為、男性にしか受け継がれない役目を彼女が性別を偽り務めを果たす事に…。しかしその王の選定に疑いを持たれる。序盤は世界観や設定の説明が大半で、このままプロローグで終わってしまうのかなと思っていたら後半一気に物語が動き出し、面白くなってきました。新シリーズ開幕…という事は続きはあるのかな。二人の関係がどうなるのかも気になります。2023/11/11
シャルル
2
タイトル通り、脅された巫女が男性と偽って、5人の竜の血を引く者たちから、王を選ぶ物語。前半は説明的な文章で起伏が少なく、キャラも一気にでてくるうえに、世界観も若干よく分からなかったので物語に入りづらかった。キャラ達と仲良くなり人物像がわかってきた後半からは、スピード感ある話の展開で良かったが、どんでん返しという感じでは無いので、インパクトにはかける。 あと、神剣によって選ばれる王も序盤ですでにわかっているので、物語を盛上げるためにももうひと工夫欲しいところ。世界観や設定、キャラ達は良かったと思います。 2022/03/02
ハト
1
良くも悪くも後半から盛り上げる。ちょっと惜しい感じ。2021/11/25