いじめを本気でなくすには

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いじめを本気でなくすには

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  • サイズ 46判/ページ数 232p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041087862
  • NDC分類 371.45
  • Cコード C0037

内容説明

いじめを「いざこざ」と言い張る学校、責任回避に専念する教育委員会、不可解な第三者委員会―無責任な大人たちが被害を加速させている。SNSの普及で深く潜り込み、巧妙化する現代のいじめに、私たちができることはなにか。6000件超の相談を無償で受けてきた探偵がもう一人も犠牲者を出さない、という決意のもとに、本気で対策を考える。

目次

第1章 低年齢化し、過激化するいじめ
第2章 子どもを守る法律はできたけれど
第3章 学校の機能不全はなぜ起こるのか
第4章 子どもが被害にあったら/加害者だとわかったら
第5章 子どもを守りきるために
第6章 いじめを本気でなくすには

著者等紹介

阿部泰尚[アベヒロタカ]
1977年、東京都生まれ。T.I.U.総合探偵社代表。セクハラ・パワハラ被害やストーカー被害を主に受件。2004年からいじめ案件を手掛け、15年にNPO法人ユース・ガーディアンを立ち上げて無償で引き受けるようになる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

scarecrow

2
「世界一受けたい授業」に出ていたので読んでみた。いじめへの学校や教育委員会の対応の杜撰さが書かれているが、それと同時に加害生徒の親はほとんど謝らないという話も書いてある。大変な時代になったものだ。学校より保護者の方が立場が上になった現在では、学校に任せていても解決は難しいのがよくわかる。こういったプロのいじめ探偵しか、もつれた糸は解けないのではないだろうか。寝屋川の教育委員会が独自の対策課を設けたらしいが、いじめの未然防止は学校が、起こってしまったいじめは、外部機関が対応する方が良いのかもしれない。2020/08/12

ゆきんこ

1
この本の著者は探偵である。実態調査をし、相談を受け、さまざまなケースの解決に携わってきた。 いじめのSNSの根源を調べたところから始まった。 いじめに関してあまに大人の認識が甘すぎる。いじめの定義は法律で決められているのに、知らない生徒指導の先生もいるようだ。第三者委員会がいい加減なものが多いのもわかった。 予防教育が大切で、より早くに発見し子供に当事者意識を持ってもらうこと、話し合える環境をつくっておくことが重要である。 2021/10/30

1
「本来、加害行為をしたら、それは必ず『失敗体験』として学習させなければならないのだ。学校や保護者からこっぴどく叱られ、反省するよう促される。二度と同じことは繰り返さないと思う子もいるし、そこまで思えない子であっても、限度や加減を覚えていく。 私の感覚だが、子どもを叱れない、もしくは叱らない親が増えているように思う。その結果、誤った成長体験を持ったまま成長し、学齢が高くなっていくほど『いじめのキャリア』を積んでいく」 法律という盾はいじめ対応にどう関わってくるのか。探偵という「個を追うプロ」からの視点!2020/10/06

Kenichi Yamada

1
この著者の介入することになるいじめ事件の場合、加害者の親はまず謝らない、という。むしろ、わが子の弁護に終始し、学校や被害者家族に圧力をかける。 勝負ごとではないのに、なぜか勝とう、とする。 それを見て子どもも、逃げ切れてしまうことを成功体験としてしまい、ひどい場合は犯罪行為に手を貸してしまったものもあるようだ。 子を持つ親として、いじめの被害者になった場合だけではなく、加害が伺われる場合にどう対処すべきかを考える一冊。 子どもは親の背中を見て成長するのだから。2020/07/11

mimosa

0
狭い空間にいると同調圧力により、おこってしまう現象だと考えて、親として持つべき知識をしっかり持っておく大切さが本書でかたられている。日本には児童福祉法、こども・子育て支援法、学校教育法など子どもに関する法律があるが、この法律に目を通して正しく知るには普通の人には限界がある。筆者は「いじめ防止推進法」には目を通してほしいと本書で伝えている。本を一冊でも読んでおけば学校に正しく対応させられる可能性がある。⭐︎⭐︎⭐︎2025/11/10

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