出版社内容情報
障害者だけでなく、人は誰でもどこかに不自由を抱えている――。「自閉症」という障害への思い、会話ができないからこそ見えてくる日常の様々な気づき。自らの「七転び八起き」の歩みが詰まった一冊!
内容説明
自閉症という障害から逃げ出したかった幼い頃。成長し、自分の存在を受け止められてから、多くのことに気づいた。日々に喜び、人間の面白さ、家族の温かさ。そして誰もがどこかに生きる不自由を抱えているということ。「転んで、起き上がって、また転ぶ。何が、いけなかったのだろうと思い悩む。その道のりが、人間としての成長に繋がるのではないでしょうか」。七転び八起きの歩みが詰まった感動エッセイ。特別掌編を収録!
目次
孤軍奮闘
十人十色
一喜一憂
四苦八苦
時々刻々
創意工夫
暗中模索
無我夢中
意思表示
人生行路
一家団欒
著者等紹介
東田直樹[ヒガシダナオキ]
1992年千葉県生まれ。会話のできない重度の自閉症でありながら、パソコンおよび文字盤ポインティングによりコミュニケーションが可能。13歳の時に執筆した『自閉症の僕が跳びはねる理由』(エスコアール、角川文庫)で、理解されにくかった自閉症者の内面を平易な言葉で伝え、注目を浴びる。同作は翻訳され、2013年に『The Reason I Jump』が刊行。現在30か国以上で翻訳、世界的ベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
60
自分の障害を受け入れられるのが凄いと思いました。同じように障害持ちなのですが、未だに自己否定の想いはぬぐえません。この人はきっと強いのですね。2021/05/20
よっしー
10
久しぶりに東田さんの本に出会いました。頭では理解している障害者への対応や考え方。ご本人の言葉を読むと、私達定型発達と呼ばれる側が持つ「当たり前」を押し付けていると思ってしまいます。気持ちを切り替えて…仕事しないとですね。2020/01/12
ryo
9
自閉症の療育に携わる者としてとても有意義な本でした!2021/02/21
津野1号
2
いろいろ大変。2023/11/28
カナトキ
1
東田さんの感じているコトとそこから考えている工程は、確かに自閉症者の彼特有のモノかもしれない。しかし彼が綴る言葉は良い意味で普通の言葉なのだと実感する。それは私の心に直接響き、きっと多く人の心にも届いているからだと思う。 以前、東田さんの別の著者でも読んだことがあるが、『世界に一つだけの花』に対する違和感は私も曲が流行っていた当時からもっていた。2020/07/06