出版社内容情報
「あなたの世界の半分をいただきます」――片目と引き換えに特殊な能力を持つ義眼を与え、依頼者の望みを必ず叶える義眼堂。だが、その望みは思ったような形では叶わず、義眼は一度装着したら死ぬまで外せない。そんな義眼堂の主人である和装の美青年・千瞳悼水の真の姿は、古の鬼の一族の末裔だ。千瞳は巫女姿の助手・八百万紅蓮と、同じく鬼だが完全に人間社会に溶け込んだ瀬島茫洋とともに、今日も人生に悩む依頼者に義眼を与え、予想もしなかったような形で彼らの望みを叶える。そして、依頼者に渡した義眼を通して世界を眺め、第二次世界大戦ではぐれてしまった仲間を探すのだ。そんな彼らの前にある日、人間とは思えない身体能力を持つ少年・異島当理が表れ……。
内容説明
高円寺の地下にある、悩みを抱えた人々が一度だけ辿りつける場所「義眼堂」。そこは片目と引き換えに、特殊な力を持つ義眼でどんな願いも叶えてくれるという。相談者たちを迎えるのは、和装美青年のはぐれ鬼・千瞳悼水と巫女姿の付喪神・八百万紅蓮。彼らは今日も、空気が読めないOLや、妹にコンプレックスを抱く姉など、噂を知って訪ねてきた人間の願いを思いもよらない形で叶えていく。心温まる現代あやかしファンタジー!
著者等紹介
一田和樹[イチダカズキ]
コンサルタント会社社長、プロバイダ役員などを歴任後、サイバーセキュリティ情報サービスを始める。2006年に退任。10年『檻の中の少女』で島田荘司選第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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