出版社内容情報
あと5時間でこの世界は消滅する――。歴史を正しい方向に戻さなければ! 直木賞候補作となった記念碑的作品。
「あの戦争」で無条件降伏したはずの日本が本土決戦をしている――! 「その年」の10月にはいると、ソ連軍は敦賀に、アメリカ軍は四日市に大上陸作戦を展開した。18歳までの男子で本土防衛特別隊が組織されたが、ほとんどは全滅。いまや、山奥の農村の村民までもが敵に通じている。俺は敵弾をあび、頻死の重傷だ。その時、Tマンと名のる男が現われ、「この世界はまちがっている」と告げた――。時空を超えて日本の歴史の変革を謀る男の見たものとは?! 第50回直木賞候補作となった小松左京初期の傑作。貴重な図版を含む解説も収録。
内容説明
―いいか、君、この世界はまちがってるんだぜ…。第二次世界戦争で無条件降伏したはずの日本。しかし、少年の手には銃が携えられ、本土抗戦が繰り広げられていた。瀕死の重傷を負った彼の前に、美しい金髪を持つ男が現れた。あと5時間でこの世界は消滅するという。時空を超えて変革を図る人物が犯した罪とは―。著者が生涯追い求めたテーマがここに!表題作を含む短編2編、ショートショート集(「ある生き物の記録」)を収録。
著者等紹介
小松左京[コマツサキョウ]
1931年大阪生まれ。京都大学文学部卒。幾多の職を経て、62年作家デビュー。その後、日本SF界の草創期から現在に至るまで中心的役割を果たし、数々の秀作名作を発表。74年『日本沈没』で第27回日本推理作家協会賞、85年『首都消失』で第6回日本SF大賞を受賞。2011年7月永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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bura