いとまの雪―新説忠臣蔵・ひとりの家老の生涯〈上〉

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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041084281
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

歴史上語られることのなかった四十八人目の志士。感涙必至の歴史エンタメ!

内容説明

大坂夏の陣から七十年、“刀は武士の魂”と称されてはいるものの、真剣で戦う機会はほぼ無くなっていた時代。幼少期、「弱虫竹太郎」と呼ばれた赤穂藩の大石良雄は、師・山鹿素行や大叔父・頼母助、祖父・良欽の教えを受け、二十一歳で家老職を継ぐ。勘定方や商人など様々な立場で国を支える人々に出会い、世を統べる武士の信念を抱いてゆく。やがて藩主・浅野内匠頭に再会した良雄はその清らかな心に惹かれながらも、危うさを感じ取るが―。後年、決起を共にする堀部安兵衛との邂逅など「事件」前夜を描く、伊集院静版・新忠臣蔵。

著者等紹介

伊集院静[イジュウインシズカ]
1950年山口県防府市生まれ。立教大学卒業後、CMディレクター、コンサート演出などを経て81年「皐月」で作家デビュー。91年『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞、92年『受け月』で第107直木賞、94年『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞、14年『ノボさん 小説正岡子規と夏目漱石』で第18回司馬遼太郎賞を受賞している。16年紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

192
伊集院 静は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。著者初の歴史小説、伊集院静版忠臣蔵、上巻は「事件」前夜を描いています。252頁と薄いので、一気読みでした。続いて下巻へ。トータルの感想は、下巻読了後に。 https://ijuin-shizuka.net/full-length/long038_039/2021/01/12

とん大西

125
歴史小説は大好物のジャンルですが、なんとなく敬遠していた忠臣蔵。本書が初となりましたが…面白い。藩主・浅野長矩の清廉、甲斐甲斐しい理玖、幕閣の思惑、そして大石内蔵助の深謀遠慮。武断の名残かすかな元禄の世。相次ぐ災害と泡沫の政経が同居するかりそめの泰平。何故おきたのか-松之廊下の刃傷沙汰、吉良への仇討ち。内蔵助の青年時代にまで遡り伏線が散りばめられていく。ドキュメントでありサスペンスであり、何より家老・大石内蔵助の魅力溢れる人間ドラマでもある。こりゃぁ止まらんょ、下巻へ。2021/02/28

雪月花

51
時は元禄、五代将軍徳川綱吉の時代。忠臣蔵を扱ったドラマや小説は多いが、上巻では浅野内匠頭長矩が吉良上野介に斬りかかった刃傷事件にはまだ触れず、事件以前の江戸や赤穂の様子に加え、大石内蔵助と彼を取り巻く人物たちがじっくり描かれる。堀部安兵衛が赤穂に来た経緯や、赤穂に大きな影響を及ぼした備中松山城の水谷家のお取り潰しのことなども初めて知った。内蔵助は事件の前から昼行燈と呼ばれていたらしいが、人望が厚く、いざという時のためのあらゆる準備をしていたことがうかがえる。下巻への期待が膨らむ。2021/06/07

金吾

34
大石内蔵助の若い頃から書かれている本は初めて読みました。弱虫を自称しながらもかなりできます。内匠頭や吉良上野介も人物描写も事件への伏線になるよう書かれています。2024/08/03

aloha0307

28
敬愛なる伊集院さん(後遺症なく回復され、ほんとうによかったです🌸)初めての時代小説 しかも忠臣蔵 これは読むしかないです🌸 生き方を変えずに、封建社会に耐えきり立ち向かうか その反骨精神が筆圧強く描かれます。松の廊下前夜で上巻了 これまで何冊も読んできた忠臣蔵もの と違う解釈を大いに期待して下巻へ…2021/02/07

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