出版社内容情報
歴史上語られることのなかった四十八人目の志士。感涙必至の歴史エンタメ!
内容説明
大坂夏の陣から七十年、“刀は武士の魂”と称されてはいるものの、真剣で戦う機会はほぼ無くなっていた時代。幼少期、「弱虫竹太郎」と呼ばれた赤穂藩の大石良雄は、師・山鹿素行や大叔父・頼母助、祖父・良欽の教えを受け、二十一歳で家老職を継ぐ。勘定方や商人など様々な立場で国を支える人々に出会い、世を統べる武士の信念を抱いてゆく。やがて藩主・浅野内匠頭に再会した良雄はその清らかな心に惹かれながらも、危うさを感じ取るが―。後年、決起を共にする堀部安兵衛との邂逅など「事件」前夜を描く、伊集院静版・新忠臣蔵。
著者等紹介
伊集院静[イジュウインシズカ]
1950年山口県防府市生まれ。立教大学卒業後、CMディレクター、コンサート演出などを経て81年「皐月」で作家デビュー。91年『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞、92年『受け月』で第107直木賞、94年『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞、14年『ノボさん 小説正岡子規と夏目漱石』で第18回司馬遼太郎賞を受賞している。16年紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。