内容説明
瀬戸内海の島にひとり暮らす青年・水無月睦のもとに、ある夏、幼馴染みの黒坂聖が訪ねてきた。陸は、湧き上がる凶暴な感情を抑えきれず聖と交わる。後ろめたいはずのその行為が忘れられない陸は、帰京した聖を追って、彼の住むタトゥースタジオに辿り着く。そこで聖の驚くべき秘密を知り…。「運命は変えられなくても、俺はおまえのそばにいたい」男たちの嫉妬と葛藤、欲望を透明に描き出した4編の恋愛小説
著者等紹介
海猫沢めろん[ウミネコザワメロン]
大阪府生まれ。2004年『左巻キ式ラストリゾート』でデビュー。11年『愛についての感じ』で野間文芸新人賞最終候補、17年『キッズファイヤー・ドットコム』で野間文芸新人賞最終候補、同作で第59回熊日文学賞受賞。小説のみならず、エッセイ、ルポルタージュ、ゲームデザインなど幅広い分野で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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