内容説明
瀬戸内海の島にひとり暮らす青年・水無月睦のもとに、ある夏、幼馴染みの黒坂聖が訪ねてきた。陸は、湧き上がる凶暴な感情を抑えきれず聖と交わる。後ろめたいはずのその行為が忘れられない陸は、帰京した聖を追って、彼の住むタトゥースタジオに辿り着く。そこで聖の驚くべき秘密を知り…。「運命は変えられなくても、俺はおまえのそばにいたい」男たちの嫉妬と葛藤、欲望を透明に描き出した4編の恋愛小説
著者等紹介
海猫沢めろん[ウミネコザワメロン]
大阪府生まれ。2004年『左巻キ式ラストリゾート』でデビュー。11年『愛についての感じ』で野間文芸新人賞最終候補、17年『キッズファイヤー・ドットコム』で野間文芸新人賞最終候補、同作で第59回熊日文学賞受賞。小説のみならず、エッセイ、ルポルタージュ、ゲームデザインなど幅広い分野で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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黎明卿(禍腐渦狂紳士タッキー)
110
【運命が変えられるかどうかわからない。だけど俺はーーーおまえのそばにいたい(陸)】聖と陸をメインにしたお話と、間接的に聖が関わるお話を収録。あらすじにある通り、男たちの嫉妬や葛藤、欲望が生々しくも透明に描かれており、SMな部分や流血があったり、呪いのように狂おしい程に好きな人を想う気持ちが痛いくらい散りばめられていました。聖と陸が今後どんな付き合いを続けていくのかが気になるところで、この運命は本当に変えられるのか?気にはなるけど、聖と陸は哀しい程に幸せで綺麗なままここで終えた方がいいのかもしれませんね。2019/08/11
巨峰
37
ハードSM、タトゥー、ドラッグ、カッティング、そして性。4作の連作で、1作と2作は濃厚に、3作と4作はそれなりに繋がっている。頭では理解できても、共鳴には遠い感じがする。そこまで、影響を与えられた人にこれまで会わなかったからかも。2025/05/03
那由多
18
想定以上にガチ目のBLで、おまけにハードSMが合わなかった。ボディサスペンションとかホント無理。表紙のイメージとまるで違う。でも『こどもたちの素数』は良かった。それまでの3話は、ここに至るための助走だったのかもしれない。2023/08/29
ヨー
11
最初のやつのパンチ力容赦ない2020/09/06
まゆこ
6
★★★☆☆2020/06/20
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- 主任・係長 プロのルール ―