目を見て話せない

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  • サイズ 46判/ページ数 333p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784041084250
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

千葉の房総大学の新入生・藤村京は入学早々、友達づくりに乗り遅れ、愕然としていた。自らの“コミュ障”ぶりを嘆いていると、教室に高級な傘の忘れ物を発見する。他人と会話をするのが苦手な藤村は、推理だけで傘の持ち主を特定しようとするが!?セレクトショップの試着室から消える女子大生の謎、カラオケルームで起きた泥酔事件の真実…大学内外で起きる事件をひとつずつ解決していくにつれ、藤村の周りは少しずつ賑やかになっていって―。

著者等紹介

似鳥鶏[ニタドリケイ]
1981年千葉県生まれ。2006年『理由あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞に佳作入選しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

132
コミュ障な主人公のネガ全開の心の声に共感しまくり。考えに考えて結局何もせず後悔するところも理解してしまった。個性派揃いの友人達や謎解きも面白い。注釈やあとがきはいつも通り◎2020/07/03

うどん

113
コミュ障...!とっても分かります。共感できる所がありすぎて困ります😭今回もとっても面白かった!途中にある解説も楽しかった。次作も期待します!2019/12/17

NADIA

103
千葉県の国立大学法学部1年生の藤村京が探偵役を務める短編集。「目を見て話せない」というのは主人公の京が患う(?)コミュ障を表している。探偵役は変人が多いが、この作品の探偵はコミュ障であることにより取らざるを得ない行動の解説(言い訳)がかなりウザい(^^; ストーリーは大学生が遭遇するちょっとした事件の解決なので軽めだが、いちいちコミュ障について語られるのでイラッとくる(それがキモなのだが)。それでも「ああ、みんなそんな風に感じながら頑張っているんだな」と思える部分もある。やっぱり一番面白いのはあとがきだ。2020/08/04

さっちゃん

102
コミュ障大学生が探偵役の連作短編ミステリ。我が家のコミュ障女子大生に聞いてみると、コミュ障あるある満載で、あたふたしている心の声はなかなかリアルらしい(笑) あとがきも注釈もいつも通りで面白いけど、今回は本文まであとがきの雰囲気が漂っている。読んでて楽しい! 過去の話には驚きと切なさを感じたけど、これから楽しい大学生活になりそうで良かった。続編あるかな?あればいいなぁ。2020/06/25

aquamarine

92
コミュ障主人公がいちいちネガティブに考えて行動に移せないところ、イラっとするんですが、実は私自身通ってきたところで、わかるんですよねぇ。一話目は傘の忘れ物が誰のものか推理するという一話。その後、小学校の同級生との再会を経て、彼は少しずつ日常の謎を解いて、idを交換するような人を作り…。解く謎はいつしか軽いものではなくなっていきますが、さらっと読めながらも彼の過去も含めてしっかりしたミステリで、登場人物がみんなキャラがたっていてとても楽しめました。そしてあとがきの強烈なこと(笑)ラングドシャ食べたい。2020/01/26

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