出版社内容情報
星 新一[ホシ シンイチ]
著・文・その他
内容説明
ショートショート1001篇を書き上げ「休筆」を決めた著者は、視野が広がり好奇心も増すばかり。人類の空想から生まれた人物の最高傑作・サンタクロースは人気を保てない?(「ひとつの別れ」)休筆を満喫していても、ショートショートに向きそうなテーマを見つけては小手試し。(「宇宙人」)ショートショートとエッセイの垣根を軽々と行き来する無類の作品の数々。休日モードでいっそう自由な“ホシ式”発想を、存分に味わえる快エッセイ集。
目次
あれこれの記(時代と人生;新しい発見 ほか)
好奇心ルーム(ブーム;中国文化 ほか)
虚々実々ガーデン(勧誘;終戦秘話 ほか)
海外の旅で(グアム;時差 ほか)
著者等紹介
星新一[ホシシンイチ]
1926年東京生まれ。東京大学農学部卒。57年日本初のSF同人誌「宇宙塵」の創刊に参加。68年『妄想銀行』で第21回日本推理作家協会賞受賞。ショートショートの第一人者として1001以上の作品を発表した。その他、時代小説、少年小説など多方面で独創性を発揮。97年永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
100
1001篇のショートショートを書かれたのちに休筆してその後に書かれたものです。エッセイ集ですがこれくらい好奇心がないと1000篇を超える作品は書けないのかもしれません。よく読んでいるとやはりかなり頭の良い方であると感じました。勧誘電話の対応の仕方など面白く、私も時々ヒマだと先方の電話にいろいろ対応しているので、笑ってしまいます。2022/10/07
ぜんこう
24
1001編のショートショートを書いた後の休筆期間のエッセイ。 エッセイだけど、ショートショートの種を探してたり、ほとんどショートショートとして完成しそうな話があったり。 思考回路がショートショート用になってるなぁ、なんて変な感心しました。 星さんらしい思考にニヤニヤしたり驚いたり、楽しい読書でした。2020/11/26
新天地
7
以前に旧版で読んでいたが、改めて読み直すとほとんど内容を忘れていて、しかしそれゆえに新鮮な気持ちで読むことができた。1001編達成後とあってのびのび軽々と文章を書いているのが印象に残るエッセイ。大きく3つの章に分かれるが、一番面白いのは2章目にあたる「虚々実々ガーデン」。一見ショートショートのアイデアを書き散らしているようにも見えるが、自分ならその先の展開やオチをどうするかなんてことまで考えてしまう。様々なアイデアのその源泉に触れていると自分まで何かアイデアが湧くかもと思ったりもした。2020/02/22
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
7
令和 2年1月25日 改初版。。。勿論買いました。勿論よろしいのです。何回読んでも。狙い撃ちされても。そのうち新潮社が真似をしだすかも。。。2020/02/18
Nobuko
6
図書館本 執筆活動休止中のエッセイ集 とはいえいつのまにかショートショートを書き始めたり くすっと笑える本です2022/01/21