内容説明
女児が死亡した踏切事故。彼女が数時間前に描いた絵が、その死を予知していた―?偶然彼女の絵を見つけた万里は、その状況の一致に慄然とする。死の直前に描かれるという「予知絵」に興味を持つようになった万里は、やがて息子の絵に「死紋」を見つけてしまう。その形を描いた児童の周囲には、次々と死が訪れていた。息子を救うため、万里は奔走するが―。警察小説の旗手が描く、異色のサスペンス・ミステリ!
著者等紹介
安東能明[アンドウヨシアキ]
1956年、静岡県生まれ。94年『死が舞い降りた』で第7回日本推理サスペンス大賞優秀作、2000年『鬼子母神』で第1回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞。10年には「随監」で第63回日本推理作家協会賞短篇部門を受賞した。書き下ろし警察小説を中心に活躍を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちーたん
73
★★☆☆☆文庫『予知絵』の改題加筆作。児童が描く絵には無意識な思いや警告が隠されてる?踏切事故で亡くなった女児が数時間前に描いた絵。その絵には自らの事故死が予知絵として描かれていた。主人公の息子の描く絵にもその予兆が現れ、絵の分析に乗り出すホラーサスペンス。予知絵という魅力的なキーワードに惹かれ手に取ったものの、なんだ?このドタバタカオスな展開😨とにかく展開も然り、登場人物もリアリティのない不自然なキャラばかりでツッコミどころ満載😅サラッと読めますがオススメ度は低め💦2019/10/04
達ちゃん
33
捉えどころのない感じのホラーミステリーでしたが、展開は面白かったです。そして衝撃のラストが^^;2020/06/03
米太郎
26
・児童絵というのはおもしろかったが、終わりがしり切れとんぼのような気がする2023/12/05
ちょん
25
何という尻切れトンボな話!!児童絵について面白く読んでいたのに...何というラスト。極めてガッカリ。読み終わって反芻すると...登場人物みんな嫌な人達で自分の周りに居て欲しくないって思う人達ばかりでした。2021/10/26
えみ
21
もはや死を予知する子供が異常なのか、その絵を取り巻く環境下にいた大人達が異常なのか。死を予知する絵ではなく呼び込むとか囚われる、そんな非科学的な意味を持った子供の絵が異常なのか。ただ確かなことは、ショックが大きいということ。怖すぎる大人たちの豹変ぶり、まさかこれもあの絵が原因?無邪気な子供が何の気なしに描いた絵、その絵が災いを呼んでいるのか。自分の息子が描いた絵の中に死紋を見つけた母親は息子を守るため、調査に乗り出す。だが…。最後の数ページは混乱描写が怒涛に攻めてくるが、寧ろ混乱状態はこっちだと言いたい。2019/09/02
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