出版社内容情報
江戸一番の人気者は、大泥棒゛鼠゛か、はたまた与力゛鬼万゛か。巷で話題、奉行所の名与力、゛鬼の万治郎゛。しかしその正体は、盗人よりもなお悪い!? 謎と活劇に胸躍る゛鼠゛シリーズ第10弾。
内容説明
昼は甘酒屋、夜は江戸を賑わす大泥棒という顔を持つ鼠小僧・次郎吉。見世物小屋が並ぶ通りを妹の小袖と歩いていると、少年たちに追われている少女と遭遇する。聞けば、今評判の与力“鬼の万治郎”に斬られた盗賊の娘だという。なんとその“鬼万”、手向いもしない相手を斬った上、残った家族を執拗に追い回しているらしい。放っておけない次郎吉は、娘を医者の千草に預け、人気与力を探り始める。痛快時代小説、第10弾。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。76年、「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。作品が映画化されるなど、続々とベストセラーを刊行。「三毛猫ホームズ」シリーズ他著書多数。2006年、第9回日本ミステリー文学大賞、16年、『東京零年』で第50回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kagetrasama-aoi(葵・橘)
37
「鼠シリーズ」第十巻。「鼠、嘘つきは役人の始まり」米原広之進、良いキャラです。けっこう登場する場面が増えて、嬉しいです。シリーズが進むにつれて、次郎吉の人助け熱は高まるばかり!小袖の小太刀の腕前も凄みが増してきました。それに引き替え、大名を初めとして武士が情けないと言うか何と言うか。その対比が面白く、それを楽しんで読んでいます。2024/03/16
sora
7
借り本でした。なんと初めての赤川次郎さん。 あっと言う間に読み終わったかんじです。 ずっと前に、タッキーがテレビドラマで演じていたのを思い出して読みました。楽しい娯楽作ですね。 面白かったです。2021/10/11
オノなコマキ
6
10巻目。言わずもがな、面白い。今回も、だが…いつも思うことは、短編が面白い作家さんは何を読んでも大体面白い。短いながらに起承転結とドラマが織り込まれ、筋が通ったものを作り上げることができるというのはすごいと思う。ほんと、赤川さんの作品はかれこれ云十年と読んでいるが、色あせないところが素晴らしい。今回は解説もぜひとも!読んでほしい。熱い解説がたまらなく面白かった!勢いに乗って、このまま続きを読みたいと思う。2022/10/12
moo
4
相変わらずサクッと読める。眠り病の田端さん、いいキャラだった。2022/02/14
小春日和は秋
4
ちょっと久しぶりの赤川次郎さん。鼠シリーズも久しぶりです。2020/05/23